【岡山】岡山東商 接戦モノにし3回戦進出 外部コーチ“代打の神様”の助言効いた

[ 2019年7月21日 14:47 ]

第101回全国高校野球選手権 岡山大会2回戦   岡山東商3―2岡山理大付 ( 2019年7月21日    倉敷マスカットスタジアム )

<岡山東商・岡山理大付>9回2失点で完投しチームを勝利に導いた岡山東商の2年生エース・村上陸
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 “代打の神様”こと元阪神の八木裕氏(54)が外部コーチを務める岡山東商が、接戦をモノにして3回戦に駒を進めた。3回に2点を先制すると、6回には「5番左翼」の石村知也(3年)の右前適時打で1点を追加。背番号「1」を付けるエース左腕の村上陸投手(2年)が8回に2点を失ったが、9回は3者連続三振で締め、133球を投げ7安打12奪三振2失点で完投した。

 「最終回はギヤを上げようと思って思い切り投げました」
 思い切りのいい投球が光った。7回まで得点圏に4度も走者を置いたが、スライダー、フォーク、チェンジアップを駆使し要所を締めた。8回も2点を失った直後、2死二塁から代打の中谷を空振り三振に。「真っすぐがあんまり通じて(通用して)いないと感じたので、変化(球)、変化(球)でいこうと思った」と、2年生ながら試合の中で攻め方を変えるクレバーさも見せた。

 八木氏はこの日、ネット裏で観戦。2年前から週に2、3回のペースで指導に訪れるといい、2日前の19日にも岡山理大付のビデオを一緒に見て対策を練った。「真っすぐを張られているときにアウトコースに逃げていくボールを投げれば、打たれない」とアドバイスを受け、村上はそれを忠実に遂行。外角へ沈むフォークやチェンジアップを有効活用し、岡山理大付打線に的を絞らせなかった。

 6月の社との練習試合では最速138キロを計測するなど、成長著しい。球威アップのため体重を増やす目的で、毎日茶碗3杯の白米を必ず食べる。「何をウイニングボールにしたらいいか理解できている。漠然と投げることがない」と三上陽一郎監督(38)の信頼も厚い。次戦3回戦はAシードの玉野光南戦。2年生エースが先頭に立って、最初の関門を突破する。

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2019年7月21日のニュース