【茨城】“輝星2世”石岡一・岩本 3回無安打救援&ダメ押し3ランで逆転8強けん引

[ 2019年7月21日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 茨城大会4回戦   石岡一8―2江戸川学園取手 ( 2019年7月20日    笠間市民 )

<石岡一・江戸川学園取手>好リリーフを見せた石岡一・岩本(撮影・赤尾真明)
Photo By スポニチ

 最速147キロの石岡一のエース右腕、岩本が投打に躍動し、15年以来のベスト8に導いた。2―2の8回。3点を勝ち越して、なお2死一、三塁から、左翼へ高校通算2本目のダメ押し3ランを放ち「感触はそんな良くなかったが、歓声で入ったことが分かった」と笑顔で汗をぬぐった。

 投げては1点ビハインドの6回無死二塁で救援登板。今大会初のリリーフ登板で後続を打ち取ると、その裏に同点。3回を無安打無失点に抑えて、試合の流れを引き寄せた。

 今春のセンバツに21世紀枠で出場したが、1回戦の盛岡大付(岩手)戦で9回に追いつかれ、延長11回の末、敗れた。「終盤に捉えられてしまう課題があった」と岩本。ウエートトレーニングで足腰を鍛え、ジャンパーを着込んで走り込みも行い、スタミナ増を図ってきた。

 農学校をルーツとする石岡一の造園科で学ぶ「吉田輝星2世」と呼ばれる岩本。21世紀枠の高校が、同夏の甲子園に出場したのは、10年の山形中央が最後だが、岩本は「私立を倒すために練習してきた」と自信をのぞかせた。 (赤尾 真明)

 ≪センバツ21世紀枠の夏≫これまでセンバツ21世紀枠で出場したチームは48。その中で夏に連続出場を果たしたのは01年の宜野座と10年の山形中央の2校だけだ。宜野座はセンバツで4強入りを果たし、同年夏は仙台育英を破って初戦突破。2回戦で日本航空に敗れた。山形中央は初戦の2回戦で九州学院に敗れた。

続きを表示

2019年7月21日のニュース