【大阪】大阪桐蔭 2戦連続コールドで5回戦進出 2年生4、5番がアーチ競演

[ 2019年7月21日 17:22 ]

第101回全国高校野球選手権 大阪大会4回戦   大阪桐蔭12―2大冠 ( 2019年7月21日    シティ信金 )

<大阪桐蔭・大冠>初回1死、本塁打を放つ大阪桐蔭・仲三河(撮影・後藤 正志)
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 昨夏王者が2戦連続のコールド勝ちで5回戦へと進出した。大阪桐蔭は初回に先制点こそ許したが、直後の攻撃で逆転すると、その後も着々と加点。11―2の6回1死、5番・吉安遼哉内野手(2年)の右越え本塁打でコールドを決めた。西谷浩一監督(49)は「手応えは全然ない」としながらも「みんな一生懸命にやっているので何とかしてやりたい」と力を込めた。

 連日の打線の組み替えが、活発な攻撃力を生み出している。4番には初戦の東淀川戦では吉安、20日の早稲田摂陵戦では船曳烈士外野手(2年)、そしてこの日は公式戦初の4番となる仲三河優太外野手(2年)を入れた。「朝の練習を見て、バスの中で考えて…。こちらに来ても、なかなか決まらなかった」と監督。考慮した末に、朝の練習の動きを重視して、オーダー交換直前に仲三河の起用を決断。重責を担った2年生は2―1の初回1死、右越えに公式戦初本塁打となる高校通算4号を打ち込み、期待に応えた。「大阪桐蔭の4番は他の打順と違って、重圧や周りからの目もある。打席に入る前は緊張しました」と笑顔を見せた。

 春夏通算15回の甲子園出場で55勝。経験豊富な西谷監督も打線について「難しいですね」と言うチーム。「9人の中で悩むことはあったが、今は13~4人の中で考えている…と言うといいように聞こえるけど、あまりいいことでは…」と苦笑いする。打線を機能させるために、状態と選手の個性を見極めて打線を組む。様々なケースを想定し、頭を悩ませながら一歩ずつ頂点への道を進む。

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