キヨピーは覚悟を持って生きています 読者の方が心配し、勘違いするほど、一生懸命に

[ 2023年6月1日 15:39 ]

とにかくお茶が大好き。夏はこんな器に入れて冷茶を飲むのもよいですね。
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 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】「余命宣告されたのですか?」。真面目な顔で聞かれました。衝撃でした。

 その日は音楽フェスでのドラムデビュー。楽しく演奏した後の興奮もだいぶ収まり、会場が野外だったのでステージ前の芝生のグラウンドをふらふら歩いていると、「ふざけてないです。なんかコラム読んでて心配で…」と。このコラムの読者さんからの問いかけでした。「へ?」。ホンマにびっくり。「いやいやいや、それはないですよ」と答えましたが…。その後、「私、なんかそんなこと書いたのかなぁ」と、これまでのコラムを全部読み返しました。

 余命宣告…。ホンマにされてはる方、ご家族がされてはる方、友達が…。たくさんいらっしゃると思うので、軽々しく口にする言葉ではありません。私に聞いてきたその方は「キヨピー、心配すぎて」という感じでした(その方を責めているわけではありません)。

 でも、その言葉があまりにも強烈でインパクトがあったので、いろいろ考えてしまいました。私のコラムのどんなところが『余命宣告されている人が書いた感じ』になっているのか、と。もちろん、私は余命宣告されたわけではありません。

 ただ、最近すごく「これからの人生は、これまで生きてきた自分の人生の結果によるところが多いんやろな」ってめっちゃ思うんです。そう感じたので、この『ごきげん!? SOLOライフ』のテーマである、これまでの自分の生き方を肯定して、つまり私の場合は「一人で生きていくこと」になりますが、それをダメなことやと思わずに「どうやってSOLOでこれからの人生をごきげんに過ごしていくか」ということにたどり着いたわけです。この覚悟みたいなものが、読む方によっては『余命宣告を受けてる感じ』に思えたのかなぁと。

 「これまでの自分の人生の結果」とは言え、新しい出会いや経験はこれからもしたいし、行動すればきっとあるでしょう。

 でも、それ以上に、これまでの経験や人間関係から派生することが、この先かなりあると思うんです。その積み重ねで生きてきたわけやし。『あのときあの人と一緒に頑張って仕事した』ということからご縁がつながって、誰かを紹介してもらったり、仕事が舞い込んできたり。そこから人間関係や仕事が広がる。成長する。ありますよね、そんなこと。年齢を重ねるほど多くなります。それだけ、私も私の周りの人たちも懸命に生きてきたってことですよね(いきなりの自画自賛)。

 それをここ何年か、めちゃくちゃ感じるのです。元をたどればそんなところからつながったコトやモノで、今の私がほとんど成り立っているというか…。

 先ほど『覚悟みたいなもの』なんて書きましたが、その気持ちはぐらぐらで揺らぎまくるときもあるんです。でも、今のところベストやと思える自分は、その『覚悟みたいなもの』がある自分なんよなぁ。実は人間は誰でも余命の中で生きてるんですもん、あとは、どう覚悟決めて前を向くか、ですよね。私はまだ前を向いてるだけで、前に進んではいませんが…。

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