渡辺明名人 敗れたのは「この3年の戦いでの差」19年ぶり無冠「一言では言い表せません」もファンに感謝

[ 2023年6月1日 22:31 ]

対局を終え感想戦に臨む渡辺名人(撮影・河野 光希)
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 将棋の第81期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負第5局は1日、長野県高山村の緑霞山宿・藤井荘で第2日を行い、後手の挑戦者・藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=が防衛を期す渡辺明名人(39)を94手で下した。藤井は谷川浩司17世名人(61)の持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月=1983年)を塗り替えると同時に、羽生善治九段(52)の持つ史上最年少7冠記録(25歳4カ月=96年)も大きく更新した。

 04年の年末、初タイトルとなる竜王位に就いて19年。初タイトルから無冠時代がないままきたが、ついに最後の1冠を失った渡辺は、対局後に自身のツイッターを更新し、心境をつづった。

 渡辺は「今回もこのような結果になったのは残念というか、実力不足が情けないというか、、、(特に第4局、第5局)」と書き始め「△46角~△66角は全く読めていなかったし、こういう複雑な局面での正答率が本局もそうだけどシリーズ全体、というか2020年以降、この3年の戦いでの差となりました」とした。

 また「無冠になったことについてはいざこの時を迎えてみると、一言では言い表せません。でも、今までもこの3年間も今日まで前向きに取り組んではきました。無冠になったことで将棋への向き合い方が変わる訳ではないんですが、このタイミングで一度、お礼を言わせてください」とし「長い間、タイトル保持者として充実した時間を過ごすことができたのは、将棋ファンのみなさまのおかげです。ありがとうございました」と感謝の言葉をつづった。

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