大河紀行「どうする家康ツアーズ」孤独のグルメ化?松重豊“異例の語り”ネット話題!八丁味噌「深い味」

[ 2023年2月25日 13:50 ]

大河ドラマ「どうする家康」の紀行「どうする家康ツアーズ」の語り(ナレーション)を務める石川数正役の松重豊(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)の本編後に流れる紀行「どうする家康ツアーズ」(2分)の“孤独のグルメ化”がSNS上の話題になっている。紀行の語りを主人公・徳川家康の重臣・石川数正役を演じ、テレビ東京「孤独のグルメ」でおなじみの俳優・松重豊(60)が担当し、直近4回連続して食べ物が登場。前回第7話(2月19日)は愛知県岡崎市の名産「八丁味噌」の紹介がメーンとなり、松重が「家康が愛した味噌にこんな歴史があるとは。だからあんな深い味がするのかな」と「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎のようにつぶやいた。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ本編キャストが紀行のナレーションを務めるのは珍しい。コーナー名は例年なら「どうする家康紀行」だが「どうする家康ツアーズ」に変更。例年通りの紀行回のほか、キャストがドラマゆかりの地に足を運ぶ回も交える(キャスト登場回数は未定、ランダム)。今作は異色ずくめの趣向を凝らした紀行となった。

 第4話(1月29日)には愛知県清須市の新名物「清須からあげまぶし(天下獲りに掛けて鶏の唐揚げを用いたひつまぶし)」、第5話(2月5日)には忍者の携帯食だったともされる「鉄砲漬(伊賀盆地特産の白瓜を使用)」、第6話(2月12日)には蒲郡海鮮市場の海の幸、上ノ郷城跡のみかんの畑が登場。

 第7話は家康や三河武士団が大切にした食べ物として、愛知県岡崎市の名産「八丁味噌」がテーマになった。岡崎城から西に八丁(約870メートル)離れた八丁村で豆味噌作りを始めたことが由来という。家康が食べた味噌料理「湯漬け(八丁味噌を丸め、焼き味噌にし、お湯をかける)」も再現。八丁味噌の蔵元の19代当主・早川久右衛門さんの先祖は今川家家臣だったといい、桶狭間の戦いの後、初代久右衛門は岡崎の寺に逃れ、豆味噌作りを学んだという。

 松重は「家康は江戸に移り住んだ後も、岡崎から味噌を取り寄せていたそうです」「家康が愛した味噌にこんな歴史があるとは。だからあんな深い味がするのかな」などの語りをつけた。

 SNS上には「(紀行が)どんどん『孤独のグルメ』になっていってない?」「この部分(深い味)のナレーションは『孤独のグルメ』で井之頭五郎さんがどこかのお店で語ってるように感じちゃうw」などの声が続出。反響を呼んだ。

 役作りやドラマ世界の理解のため、もともと松本が熱心に家康ゆかりの各地を訪問。制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーは「松本さんに紀行にもご出演いただけないかと相談を持ち掛けたところ、快諾していただきました。今回の大河の舞台地は、かつて紀行で取り上げた場所が多く、紀行を制作する上で、これまでと違う切り口あった方がよいのでは、とかねて考えていました。誰かの目線があった方が、歴史に明るくない人にとっても親近感を持って楽しんでいただけるんじゃないかと。松本さんも収録が大変なので、毎回というわけではなく、他の出演者が訪ねるケースも考えています」と紀行へのキャスト登場の狙いを説明。

 松重の起用理由については「松本さんがご登場するとなると、家康のそばにいる人のナレーションがしっくりくる。『孤独のグルメ』の“心の声”からBSプレミアム『英雄たちの選択』(水曜後8・00)のナレーションまで、幅広く魅力的な声の仕事をなさっている松重さんが担当してくだされば、ドラマの余韻にも浸れ、視聴者の皆さんが舞台地に足を運んでくださるんじゃないかなとお願いしました」と明かし「流石は松重さん、硬軟絶妙な塩梅の語りになっていると思います」と称えた。

 【「どうする家康ツアーズ」訪問地】

 <第1話>静岡県静岡市:久能山東照宮、静岡浅間神社、静岡市役所静岡庁舎前郵便ポストプラモニュメント(松本潤訪問)
 <第2話>愛知県岡崎市:岡崎公園(岡崎城・東照公産湯の井戸)、龍城神社、大樹寺(松本潤訪問)
 <第3話>静岡県静岡市:静岡浅間神社、駿府城公園(松本潤訪問)
 <第4話>愛知県清須市:清洲古城跡公園、御園神明社、清洲城、愛知県名古屋市:名古屋城
 <第5話>三重県伊賀市:千賀地城跡、伊賀流忍者博物館、敢國神社
 <第6話>愛知県蒲郡市:上ノ郷城跡、正行院
 <第7話>愛知県岡崎市:岡崎公園、八丁味噌の蔵元、愛知県豊明市:桶狭間古戦場伝説地、愛知県名古屋市:桶狭間古戦場公園(松本潤訪問)

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2023年2月25日のニュース