「銀河鉄道999」漫画家・松本零士さん死去 85歳

[ 2023年2月20日 11:24 ]

松本零士さん
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 SF漫画「銀河鉄道999」などで知られる漫画家の松本零士さん(まつもと・れいじ、本名 松本 晟=まつもと・あきら)さんが13日、都内の病院で急性心不全のため、亡くなったことが20日、分かった。85歳だった。福岡県久留米市出身。葬儀は近親者のみですでに執り行われ、後日お別れの会を予定している。

 プロダクション「零時社」は公式ツイッターで「漫画家 松本零士が2023年2月13日都内病院にて星の海に旅立ちました 享年85で」と報告。葬儀・告別式に関してはすでに近親者のみで執り行ったとし、「漫画家として物語を描き続けることに思いを馳せ駆け抜けた幸せな人生だったと思います」と記した。

 1938年(昭和13年)生まれ。高校時代に投稿作品が雑誌に掲載され、卒業後は少女漫画家としてデビュー。71年に「週刊少年マガジン」で連載された、極貧青年の日常を描いた「男おいどん」が人気となった。

 74年にテレビ放映された「宇宙戦艦ヤマト」のメカニックデザイナーとして参加したことから、テレビアニメ、アニメ映画に深くかかわることになり、77年の「ヤマト」映画化からアニメのヒットメーカーとして知られるようになり、「ヤマト」とそれに続く「銀河鉄道999」は、シリーズ化され、宇宙をテーマにした「松本アニメ」は「愛と平和」軸に、子供から大人まで巻き込む社会的ブームとなった。父が陸軍の航空士官だった影響で、飛行機を題材にした戦記漫画なども手掛けていた。

 80年代以降は創作活動とともに、宇宙開発事業団などの役職にも就き、また自作のパチンコ化にも積極的だった。

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