コスプレイヤー・峰村ミネ 『東京喰種』 霧嶋董香 コスプレ造型作家の力作「赫子」を身にまとい存在感放つポージング披露【コスプレ図鑑】

[ 2023年2月20日 17:00 ]

峰村ミネ 『東京喰種』霧嶋董香のコスプレ写真を公開
Photo By 提供写真

 コスプレイヤー・峰村ミネさんが『東京喰種』霧嶋董香のコスプレ写真を公開した。 霧嶋董香、持てる裁縫技術で作った水着で次元を超える

 漫画『東京喰種』に登場する霧嶋董香は冷淡な目付きと乱暴な言葉遣いで他を寄せ付けない行動が目立つものの、仲間を思う気持ちが強く心優しい一面もあるキャラクターだ。峰村ミネさんはキャラクターの特徴を捉えながら、赫子(かぐね)や瞳の加工により、コスプレイベント「夜のアコスタ」の会場ではひときわ目を引く、圧倒的な存在感を放った。

 赫子とは食性が人肉のみに限定された肉食の亜人種「喰種」の持つ捕食器官のことをいう。血液のように流れ、”歯”よりも頑丈になり、捕食器官と同時に武器にもなる。喰種、それぞれに固有の性質を持つ。霧嶋董香は羽赫(うかく)。羽のような形態で、赫子の種類の中でも非常に俊敏。射撃攻撃を行えるため遠近両方に対応できる。

 その赫子を制作したコスプレ造型作家のロキ氏はこだわりポイントをこう語る。

 「本体の素材はほぼ透明な塩ビ板です。透明なパイプを使う場合、骨組みが見えてしまうと嫌だったので根元の細い部分に使った以外、骨組みは無く、曲げた塩ビの板だけで自立する構造にしました。

 数種類の厚さの塩ビ板や100円ショップで販売されているB4サイズのカードケースを熱で曲げて組むだけなので、接着剤すら必要ありません。

 3年前の冬コミ前に2週間で作りました。その前に作った赫子(初代)があったのですが、3年前のコミケに持っていく際、メンテナンスも兼ねて赫子(初代)を久々に見たら”今ならもっと良いの作れるな”と思い、ゼロから作り直しました。造形経験で一番の修羅場でした。
 
 その後、コロナで出番も無く今回の夜のアコスタで出すことになり、1週間ぐらいかけて改良しました。作り直したおかげで初代よりも二回り大きくなり、分解しても1人で持って電車に乗れるギリギリになってしまいました。重心もかなりバランスが悪く、これを着けてイベントでポーズをとって撮影する峰村ミネさんは本当に大変で感謝しかないです」

 今回のコスプレメークに峰村ミネさんはこう振り返った。

 「平成の女子高生メークをイメージしました。いつもの女子高生のコスプレメークは基本ナチュラルで可愛げのあるメークを心がけていますが、董香ちゃんは強く芯のある、そして平成の女子高生である事を意識しました。目の周りをしっかりアイラインで囲み、毛束が分かりやすいつけまつ毛、下まつ毛もしっかりマスカラを塗り、細めのつり眉メークをしました。

 ウィッグカラーは原作の色を意識し、アシストのブラックパープルのショートボブ改から作りました。縦長の形を意識したボブを目指して毛量を減らし、なるべくボリュームを抑えました。夜の撮影だったので、顔周りの髪が顔にかかって影にならないように、つけまつ毛専用のりで顔横の髪を止めておきました。

 赫子用として背中に穴を開けたパーカーと、その下には人間用のハーネスを改良したものを着けていたのですが、羽赫を装着している左側に全力で引っ張られていたので、ほとんどの体重を右側に預け、体幹と全身の筋肉を総動員してようやく立てているような状態でした。

 董香ちゃんはひょうひょうとしたクールな感じのキャラなので、撮影の際はいかに赫子の重さを感じさせない表情とポーズをとれるかを心がけていました。

 次の日は腕から背中、足にかけてまで全身筋肉痛でしたが、中学生の頃から憧れていた喰種になれた嬉しさが勝っていたので、幸せな筋肉痛でした。今回、このような機会をくださった赫子の製作者のロキさんには本当に感謝しかないです」

 身近にある素材でハイクオリティーな造型を作り上げるロキ氏。メークやウィッグでキャラを体現する峰村ミネさん。2人の感性と相性が抜群に融合した渾身のキャラコスプレだ。

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2023年2月20日のニュース