藤井王将、自身初6冠へ王手か!?渡辺棋王に挑む棋王戦第2局始まる 午前、渡辺に1時間29分の長考

[ 2023年2月18日 12:11 ]

 第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第2局で初手を指す渡辺明棋王。右は藤井聡太五冠=18日午前9時、金沢市の北國新聞会館(代表撮影)
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 渡辺明棋王(38)=名人との2冠=に藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が挑む第48期棋王戦5番勝負は18日、金沢市で第2局が始まり、戦型は先手渡辺の角換わり腰掛け銀になった。40手目まで後手藤井が豊島将之九段(32)に勝利した昨年9月の王位戦第5局と同じ進行だったが41手目、渡辺が右金を4筋から3筋へ移動させて前例を離れた。

 第1局は藤井が先勝し、今回先手になった渡辺はぜひキープしたい第2局。藤井は今年度、現在3連敗中で16勝9敗の後手に対し、先手では27勝1敗、連勝を24に伸ばしている。両者の対戦成績は渡辺の2勝に対し、藤井が13勝。藤井の5連勝中とあり、渡辺にとっては落とせない対局になった。

 41手目で渡辺から手を変えたと言うことは、その後の変化に渡辺にとっての工夫があると見られていた。ところが46手目、藤井が4段目へ2枚目の銀を進出させたところで長考に入り、変調をうかがわせた。午前10時、渡辺にイチゴショートケーキとアイスコーヒー、藤井に生チョコロールケーキとアイスコーヒーの午前のおやつが提供された頃から熟考に入り、1時間29分考えて本命視された飛先の歩を突いた。

 その後銀桂交換、さらに藤井の角斬りから飛車の捕獲と華々しく大駒が互いの駒台を行き交い、正午からの昼食休憩までに60手進んだ。昼食メニューは共に加賀懐石弁当。棋王戦11連覇が懸かる渡辺がタイへ戻すか、藤井が連勝して自身初の6冠へ王手か。持ち時間は各4時間。

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2023年2月18日のニュース