藤井竜王、自然な応手を繰り返す 広瀬は連続歩成に馬獲りの飛車引きと攻勢 竜王戦第4局2日目始まる

[ 2022年11月9日 12:42 ]

竜王戦第4局が2日目を迎え、広瀬章人八段(右)と対局する藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太竜王(20)=王将、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が挑戦者に広瀬章人八段(35)を迎える第35期竜王戦7番勝負第4局は9日午前9時、京都・福知山城天守閣で2日目が指し継がれ、後手広瀬が封じた66手目は、藤井が1日目終了間際に発射した飛車香による2段ロケットの飛車の利きをさえぎる打ち歩だった。

 この歩は、60手目に広瀬が打った桂の利きにあり、藤井は獲ることができない。そこで飛車を逃げると8筋、4筋と連続で歩成を決め、藤井陣を乱しにかかる。さらに飛車を最下段に引いて藤井馬に当て、右桂をはねて藤井王の頭上を守護する銀にアタックした。

 広瀬の攻めにことごとく自然な応手を繰り返した藤井は、銀獲りの桂に受けるのか攻めるのか、23分考えてそのまま午前12時30分から昼食休憩に入った。

 持ち時間8時間のうち藤井が5時間34分、広瀬は5時間9分消費した。昼食メニューは藤井が福知山産京地どりの親子丼、広瀬は肉のまち福知山牛特選すき焼き定食。

 対戦成績は藤井の2勝1敗。夕刻、終局予定で、藤井が勝てば初防衛へ王手、広瀬が勝てば再びタイになる。

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2022年11月9日のニュース