園子温監督 「ステルス復帰」一部報道に「極めて不正確」と声明 偽名疑惑「山本孝之」はペンネーム

[ 2022年11月9日 16:27 ]

園子温監督
Photo By スポニチ

 「週刊女性」などで女優らに性行為を強要した疑惑を報じられた園子温監督(60)が9日までに、自身の事務所公式サイトに文書を掲載。「SmartFLASH」などで、今年12月公開の映画に名前を隠して復帰すると報じられたことについて言及し、「極めて不正確」「私の名誉を不当に毀損」と反論した。

 報道では、安川徳寛監督が手掛けた「もしかして、ヒューヒュー」に、園監督が脚本担当「山本孝之」と“偽名”で参加しているとされた。

 園監督は「原案を作成したのは事実ですが、それをもとに監督を務める安川氏が書きあげたものになります。私が脚本として実名ではなく山本孝之というペンネームを使用したのは、上記のとおり安川氏との共作であり私が単独で作成したものではないこと、さらに、脚本として『園子温』という名が公表されることで、作品に他の園作品と同様の色がつくことを避け純粋に作品を演技を楽しんでもらいたいという思いからです」と文書の中で説明した。

 サイトで発表した直筆署名入りの文書内容は以下の通り。

 声明

 今回「FLASH」で配信された記事に関しまして、お騒がせをしておりますことを心よりお詫び申し上げます。

 しかし、12月公開の映画作品「もしかして、ヒューヒュー」におきまして、私があたかも脚本を務めていることを隠してステルス復帰するかのように報道されている、今回の報道内容は極めて不正確だと考えております。

 この作品は、文化庁のARTS for the future!事業(AFFといいます。)により助成金を受けたものです。助成金の申請時点では、私がこの作品の監督を務めることを予定しておりましたが、その後、安川徳寛氏が監督を務めることとなり、監督変更の件は、撮影開始前の昨年11月の時点で、AFFの担当事務局に変更連絡を出しております。

 また、この作品の脚本につきまして、私が原案を作成したのは事実ですが、それをもとに監督を務める安川氏が書きあげたものになります。私が脚本として実名ではなく山本孝之というペンネームを使用したのは、上記のとおり安川氏との共作であり私が単独で作成したものではないこと、さらに、脚本として「園子温」という名が公表されることで、作品に他の園作品と同様の色がつくことを避け純粋に作品を演技を楽しんでもらいたいという思いからです。

 また、監督の安川氏もFLASHの記者から同様の取材を受けております。安川氏は、脚本は園さんが作成した原案を元に、私が書いたものである、園子温という名が公表されることで、園さんの監督作品と同様に見られないように純粋にこの作品を見てほしい、私の監督作品として見てほしいという思いから、山本孝之というペンネームにしたと回答したと聞いております。

 にもかかわらず、今回の報道では安川氏の回答には一切触れておらず、悪意を感じざるを得ません。

 また、この作品は、今年の4月に週刊女性の掲載がなされる以前の、2021年12月に撮影されたものです。AFFから助成金を受けた映画につきましては、2022年中に一度上映しなくてはならないというルールがあるため、これまで関係者において上映に向けた準備を進め、この度12月にこの作品を上映する運びとなったものです。

 以上のとおりであり、過日の週刊女性における一連の報道と、今回、私がこの作品において園子温の名前を使用していないこととは関連はなく、私が、この作品の脚本を務めたことを意図的に隠して、この作品で復帰するかのように報道することは極めて不正確です。

 また、過日の週刊女性の記事に関しては、記事の内容が事実でないことを前提として、現在係争中の状況であり、今後裁判の中で真実を明らかにしたいと述べております。にもかかわらず、「楔がすんだとは思えない」「多くの女優が泣いてきたのは事実」「謝罪をして過去の清算をすべき」などと、あたかも週刊女性の記事の内容が事実であるかのような前提で話題として蒸し返していることは、私の名誉を不当に毀損するものであると考えております。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月9日のニュース