辛坊治郎氏 日本の変わらない新型コロナ対策に既得権益を指摘「騷ぐことによって得する人がいる」

[ 2022年11月9日 18:43 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が9日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、今後の新型コロナウイルスとの向き合い方について私見を語った。

 新型コロナ感染拡大とこれまでの対応を生かした感染症法改正案が、衆院本会議で可決し、参院に送られた。今国会内で成立の見通し。医療ひっ迫の要因となった第7波を受けての法改正に、辛坊氏は「喫緊の課題として、今のコロナの扱いをどうするんだということを政権は正面から向き合わなければいけないのに、全くやる気がないですね」と皮肉を込めて語った。

 各地で感染者拡大は始まっており、東京都医師会の尾崎治夫会長は8日、「第8波に入りかけている」と述べた。辛坊氏は「感染者数はどんどん増えていくと思います。その時に焦点は、数字上の感染者は増えていくんだけど、その時に今までみたいな大騒動をまた繰り返すのか?というところに、政治的決着を付けなきゃいけない時が来ている」と指摘した。

 ワクチンや治療薬が開発され、世界各国で新型コロナを通常の病気として見る傾向になっている。辛坊氏は「全く症状も出ていない人を検査することによって感染者をあぶり出して、今日の感染者数は何人みたいな、ばかばかしい騒動はやめようということで舵を切っている」と説明。一方で、「日本は今の対応を見ていると、連日のマスコミの発表のしかたを見ていると、結局2年前とまったく同じことをやろうとしているんじゃないの?」と首をかしげた。

 辛坊氏は、感染者数が東京都で来週にも1万人を超えると見通した。その上で「1ケタ上がると、社会的な騒動がまた始まって、あの大騒動をやらかすのか?そんなことをして誰が得するんだ?…って、誰か得する人がいるんでしょうね、という構造になっちゃってる。そこが問題なんです」と指摘した。「騷ぐことによって得する人がいる、というこの状況がこの2年間、コロナに関して作り上げられて。新たにできた既得権益を守るという心理状態に入っていきますから、マスコミの大騒ぎとともにまた同じことするのかよ?」と憤りを口にした。

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2022年11月9日のニュース