北海道で過去最多9546人感染 寺嶋毅教授が分析「東北でも増えている。気象的要因が強いのかな」

[ 2022年11月9日 17:30 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 日本感染症学会専門医で、東京歯科大の寺嶋毅教授が9日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にリモートで生出演し、感染が広がりつつある新型コロナウイルスについて自身の見解を示した。

 北海道ではこの日、第7波最多の8632人を超える9546人の感染を発表し、過去最多を更新。東北各県でも軒並み1000人を超える感染者数となっている。東京都医師会の尾崎治夫会長は8日、「第8波に入りかけている」と述べた。

 寺嶋氏は「北海道だけでなく東北でも増えているところを見ると、やはり気温が下がって乾燥してきているというような、気象的要因が強いのかなと思います」と分析。「また北海道は建物の機密性が高いので、寒くなると換気がなかなかしにくくなる影響を受けやすいというのもあるかなと思います」と推測を口にした。

 感染爆発となれば、これまでと同様に直面するのが、医療体制のひっ迫。加藤勝信厚労相は「第8波につながる可能性を念頭に、医療提供体制を整備して、先手先手で取り組みたい」としているが、尾崎会長は「これ以上どうやって医療体制を充実させるのか?」と疑問を呈している。

 医療拡充を巡る意見に、寺嶋氏は「特に総合病院などは、コロナの入院患者を背負ってきている上に、がんの手術とか救急医療の中心でもあるので、拡充はなかなか難しい」と、病院側の立場でコメントした。その上で「第6波、7波とどんどん波が大きくなっているので、8波というと、これ以上波が大きくなる。そうすると、医療体制をもっと拡充させる必要があるかもしれません」と指摘。「オミクロンになってからは、重症よりは軽症、持病を持っている人が増えているので、むしろこれまでコロナを診てこなかった小さな規模の病院まで裾野を広げていくことが必要なのかなと思います」と、解決策を提案していた。

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2022年11月9日のニュース