林家三平 「笑点」“自主降板”したワケ 「面白くない」誹謗中傷に… 父の言葉胸に「今は武者修行中」

[ 2022年11月9日 13:53 ]

林家三平
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 落語家の林家三平(51)が9日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。昨年限りで卒業した日本テレビの国民的人気番組「笑点」について語った。

 「自分なりに考えまして、もっともっと大喜利の力をつけたいので武者修行に出させてくださいとスタッフの皆さんにお願いして、出させていただきまして。今は武者修行中でございます」と自己紹介。

 「笑点では、面白くないという誹謗中傷がネットに上がるようになったということですけれど」と黒柳徹子に振られ、「それはそれでお客様が思ったことですから、それでよしとして受け止めていましたけれども…」と神妙な表情。

 一方で「いて良かったなと思いましたのは、(笑点の並びで)隣に(林家)木久扇師匠、(三遊亭)円楽師匠がいらっしゃって。噺家って、師匠の息っていうのは袖越しからしかわからない。そばで見ることができないし、熱量を感じることができない。でも並んでいると、その師匠の熱量を感じることができて、それは自分にとってものすごく勉強になりました」と回想した。

 「大喜利はドキュメントだとよくおっしゃいますけど、そのドキュメントの一環を僕は経験したと思って、今は武者修行に励んでおります」といい、「もっともっと良い答えを出すにはどうすればいいのかと考えまして。もっと人生経験を積んだ方がいいなと思いまして。一度出させていただいて今に至ります。自主降板という形になります」と語った。

 のちに54歳の若さで亡くなった父で初代・林家三平さんが亡くなる直前の1980年に「笑わせる腕になるまで泣く修行」と色紙に書いて残してくれた。「笑いに到達点はないということを父は伝えたかったんでしょうね。僕はこの時、噺家になる気持ちは一切なかったんですけど、いずれこの子の目に留まるだろうと取っておいてくれたんだなと。これが目の前にドーンと来た時、噺家になってほしいんだなという気持ちが伝わりました。今思うと」としみじみ振り返った。

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2022年11月9日のニュース