来年米国留学する風見しんごが活動休止前最後のコンサート出演 「40年間ありがとうございました」

[ 2022年11月9日 22:22 ]

「第49回歌謡祭」に出演した風見しんご
Photo By スポニチ

 今年いっぱいで芸能活動を休止し、米ロサンゼルスに語学留学するタレント風見しんご(60)が9日、東京・中野サンプラザホールで開かれた日本歌手協会創立60周年記念「第49回歌謡祭」に出演した。休止前最後のコンサートでの歌唱。観客に「40年間ありがとうございました」と笑顔であいさつした。

 風見は終盤に男性ユニット「東京力車」が引く人力車に乗って登場。10月に還暦を迎えており、ド派手な赤の袴姿。デビュー曲「僕笑っちゃいます」を軽やかなダンスとともに披露した。

 終演後に報道陣の取材に対応。60歳での留学が話題となっているが「大事になってビックリ。こそっと行って、何年かしたらこそっと帰ってこようと思ってた」と笑いながら話した。この日の客席には「しんご」と書かれたうちわを持ったファンもおり「アイドルの頃から何十年ぶりかな。うちわにグッと来るものがありました」と感激した様子だった。

 若い頃から「いつか海外に」という夢を抱いていた。6年前から家族が先に米国移住しており、「奥さんと娘の日常会話は英語。僕がいるときは気を使って日本語で話してる。早く聞くことに慣れて、家族と会話をしたい。純粋に言葉を学びに行きます」と明かした。

 何年行くかは未定。夫人は4年ほどで英語の日常会話をマスターしたといい、自身も同程度の期間で習得することを目指す。家族から英会話のテキストを贈られたというが「まだ開いていない。向こう行くまでに挫折するかもと思って」と苦笑。「3カ月後にあきらめて帰ってきていたら笑ってください」と明るく言い放った。永住するつもりはなく「日本に帰ってきて新しい何かが幸せですね」と話した。

 現在の悩みの種は物価高と円安のダブルパンチ。1年ほど前から準備を進めてきたが、同時とは状況が悪化。「引っ越しの見積もりを出してもらったら泣きそうになりました。“僕号泣です”」と持ち歌にかけてジョークも飛ばした。

 師匠の萩本欽一からは「今の時代、還暦からでも新しいことができるよ」と背中を押してもらった。萩本が72歳で大学生になったことからも勇気をもらったというが、「“大変なことが、良いネタになるんだよ”って。ネタを探しに行くわけじゃないんですよ」と笑った。

 家族が住んでいるのは大谷翔平が所属する米エンゼルスの本拠地の近く。「バックネット裏から元気な姿を」とテレビ中継に映り込む願望もある。準備のため10日からいったん渡米するといい、取材の締めは「グッバイ!」と英語であいさつした。

続きを表示

2022年11月9日のニュース