「鎌倉殿の13人」上総介を却下 和田義盛とも亀裂…大江広元が警戒「いずれは…」ネット戦慄「一番怖い」

[ 2022年10月17日 10:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第39話。和田義盛への警戒を強める大江広元(栗原英雄・右)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は16日、第39話が放送され、ついに最終章の幕が上がった。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第39話は「穏やかな一日」。いまだ3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)と千世(加藤小夏)との間に世継ぎの誕生がなく、気に掛ける政子(小池栄子)と実衣(宮澤エマ)。北条義時(小栗)は御家人たちが謀反を起こさぬよう、政の仕組みを改める。しかし、そのやり方は傲慢。三浦義村(山本耕史)和田義盛(横田栄司)らに不満が募っていた。一方、北条泰時(坂口健太郎)は慣れない和歌に悪戦苦闘し、源仲章(生田斗真)に相談を持ち掛ける。そんな中、成長した公暁(寛一郎)が…という展開。

 義時は義盛を呼び出し「上総介」(上総国の国司)になりたいという要望を却下。懇意の実朝との直接交渉、「羽林呼び」も禁じた。義盛は「変わっちまったよなぁ。鎌倉も、おまえも」と嘆き、執務室を立ち去った。

 大江広元(栗原英雄)「絵に描いたような坂東武者」

 義時「随分、少なくなった」

 広元「そして、いずれはいなくなる。和田殿は、御家人の間で人気があります。慎重にかからねばなりませんな。和田には、三浦が付いています」

 義時と広元の冷たいアイコンタクト。ついに義盛との間にも亀裂が入った。

 “坂東の巨頭”上総広常(佐藤浩市)粛清がよみがえる広元の発言。SNS上には「大江殿の容赦ない予言」「だから鎌倉幕府は大江幕府」「確変した義時もだが、相変わらず一番怖い大江殿」「大江さん、なんだかんだ鎌倉に馴染んで丸くなったかと思ったら、全然切れ味鋭いのよ」「兄弟の中原殿(中原親能)は鎌倉の恐ろしさに耐えられず去ったのに、大江殿の穏やかさと冷徹さの違和感のない同居は凄いな」などの声も。No.2広元の動向に注目が集まる。

 史実としては「和田合戦(和田義盛の乱)」(建暦3年、1213年)が迫る。

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