藤井王将 相性の悪い棋王戦で過去17勝11敗の豊島九段と対局 勝てば4強で6冠へ前進

[ 2022年10月17日 12:12 ]

棋王戦ベスト4をかけ、豊島将之九段と対局する藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が17日、大阪・関西将棋会館で第48期棋王戦挑戦者決定トーナメントに臨み、豊島将之九段(32)との対局が午前10時始まった。戦型は先手藤井の角換わり腰掛け銀に進んだ。勝者は渡辺明棋王(38)=名人との2冠=への挑戦権をかけ、ベスト4に進出する。

 全8冠中、過半数の5冠を保持する藤井。残る3冠の一つ、名人戦は挑戦権を10人総当たりで争うA級に今年度初参戦した一方、王座戦と並んで棋王戦は相性の悪いタイトル戦と言えた。

 5番勝負への挑戦権を争う、32人によるトーナメントへ勝ち進んだのが17年度のデビュー以来6年で4度目。予選敗退が2度あり、トーナメントへ勝ち進んでも2回戦敗退が2度、3回戦敗退が1度。他棋戦での勝ちっぷりからすると意外なほど上位進出できなかった。

 藤井にとっては年度内唯一の獲得機会となる、6冠目を目指す戦い。豊島とは過去17勝11敗で先月6日、4勝1敗で決着した王位戦第5局以来の対局(未放映のテレビ対局を除く)となる。

 正午からの昼食休憩までに65手進み、角桂を交換し合った後、自陣へお互いに角を打った。4時間の持ち時間のうち、消費時間は藤井が39分で豊島が41分。昼食メニューは藤井が「イレブン」からハンバーグと海老フライ盛り合わせ、豊島が「やまがそば」から親なん定食(そば)。

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2022年10月17日のニュース