来秋朝ドラ「ブギウギ」ヒロイン趣里 「自分がこんな日を迎えられるとは」「全身全霊をかけて」

[ 2022年10月17日 17:03 ]

23年度後期連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインに決まり会見する趣里(撮影・奥 調)
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 NHK大阪放送局は17日、2023年度後期の朝の連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインに女優・趣里(32)が決まったことを発表した。趣里は「まさか自分がこんな日を迎えられるとは思ってなかった。驚き、喜び、身の引き締まる思いです。見ていただいた方々の心がブギウギ、ズキズキ、ワクワクする朝ドラを届けられるよう、全身全霊をかけて頑張ります」と意欲を語った。

 来秋スタートの大阪放送局制作第109作「ブギウギ」は戦後の大スターで「ブギの女王」として知られた笠置シヅ子さん(1985年70歳で死去)がモデル。趣里が演じるのは香川生まれ、大阪育ちで下町の銭湯の看板娘だったヒロイン・花田鈴子役。歌、踊り、お芝居など2471人のオーディションを経て、大役の座を射止めた。朝ドラ出演は「とと姉ちゃん」(16年前期)以来2度目となる。

 純白のドレス姿で登場した趣里。「真っ白な自分が、新たにこれから頑張っていこうという思い」と気持ちを込めた。「たくさんの方を笑顔にする、前向きな気持ちにする朝ドラに強い憧れをもっていた」という。4歳からバレエを始めて英国留学。だが、右足首を剥離骨折、アキレス腱断裂しバレエを断念した。帰国後、高卒認定を取得し、大学へ進学。自身の将来を考えていた時に出会ったのが舞台。「岩松了さんの舞台に感動して、自分も表現して楽しんでもらえる夢を諦めなくていいと思った」と女優への道を進み始めた。

 趣里の父は俳優・水谷豊(70)、母は元キャンディーズで女優の伊藤蘭(67)。今回のオーディションは「年齢的に最後だった」と4回目で最後の挑戦だった。7日にマネジャーから電話でヒロイン決定の一報を受けた時には「ドッキリかと思った」と。さらに口外しないように言われ「両親にも報告してません」と10日間、誰にも伝えられず苦しんだそうだ。「この後、電話で伝えましょうか。見守ってくれたことへの感謝の気持ち、真摯に頑張ると」と両親に報告する。

 制作統括の福岡利武チーフプロデューサー(47)は「歌、踊り、お芝居のバランスがよかった。お芝居も生活感があって自然体。ステージでパッと花開く感じ」と選考理由を明かした。趣里は笠置さんの過去の映像を見て「エンタメに対する姿勢には尊敬するところ。皆さんをワクワクさせられればいい」と意欲満々。「これからコテコテの大阪弁も勉強します」と来春のクランクインまでに来阪して、大阪の街に馴染む構えだ。

 笠置さんは戦後すぐの47年に「東京ブギウギ」が大ヒット。今回の音楽を担当するのはその「東京ブギウギ」を作曲した服部良一氏(93年に85歳で死去)の孫である作曲家・服部隆之氏(56)が担当する。

 また、脚本は足立紳(50)。NHKの帯ドラマで笠置シヅ子さんを題材にした作品は、87年5~6月の4週、20回にわたって生放送された銀河テレビ小説「わが歌ブギウギ」がある。

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