片岡仁左衛門 吉例顔見世興行ファンにアピール「海外に誇れる演劇を守るためにお力添えをお願いします」

[ 2022年10月17日 17:36 ]

京都南座での「當る卯歳 吉例顔見世興行」の取材会に登場した片岡仁左衛門
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 京都の師走を彩る南座の「當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(12月4~25日=京都南座)に出演する歌舞伎俳優の片岡仁左衛門(78)が18日、大阪市内で行われた取材会に出席。「海外に誇れる演劇を守るためにお力添えをお願いします」とファンに訴えた。

 新型コロナ感染拡大防止のため、今年も三部制各2演目での開催。第二部では、上方所縁の俳優陣による顔見世興行ならではの『封印切』、さらに仁左衛門が20年ぶりに「松浦の太鼓」で松浦鎮信を演じる。

 仁左衛門は鎮信について「一徹な人。無邪気な人。かわいい人。でも、1つ間違えば軽薄になっちゃう。情に深い、そんな気持ちでやる」と明かす。また、今回共演する大高源吾役の中村獅童(50)には「これから伸びてもらわないといけない人。私たちと一緒にやる機会も少ない。若い人だけでやるのもいいが、得がたいものを得てもらえればいい」と期待を寄せていた。

 今年は、初役で挑む俳優が多い。第一部では歌舞伎三大名作のひとつ「義経千本桜」「すし屋」と、聖獣の戦いを描く舞踊「龍虎」。第三部も舞踊「年増」、近松門左衛門の名作「女殺油地獄」を上演する。

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2022年10月17日のニュース