助さん格さん 水戸黄門・佐野浅夫さん追悼 あおい輝彦「8年間、全国を旅」伊吹吾郎「家族以上の関係」

[ 2022年7月4日 16:17 ]

TBS「水戸黄門」の北陸・能登ロケで石川県鶴浜町を訪れた(左から)野村将希、由美かおる、あおい輝彦、佐野浅夫さん、伊吹吾郎、高橋元太郎
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 TBSの時代劇「水戸黄門」の3代目黄門役で知られる俳優の佐野浅夫(さの・あさお、本名浅雄=あさお)さんが6月28日午後9時59分、老衰のため京都市の自宅で死去した。96歳。横浜市出身。黄門様に仕える“助さん”こと佐々木助三郎役を演じた俳優・あおい輝彦(74)“格さん”こと渥美格之進役を演じた俳優の伊吹吾郎(76)忍者・柘植の飛猿役を演じた野村将希(69)が4日、追悼コメントを発表した。

 あおいは「計8年間、全国を旅をさせていただききました。近年はお目にかかっておらず、お元気かなと気にしておりました」、伊吹は「長い撮影期間を一緒に過ごし、家族以上の関係だった。寂しい気持ちです」としのんだ。

 伊吹が思い出すのは、佐野さんが3代目黄門役に決まった直後のことだという。ベテラン役者だったが、主演は「水戸黄門」が初。「決まってから、クランクインまでの間、子どものように喜んでいた」という。撮影所でヘアメークのスタッフとともに、白い付け髭を選び「どれがいいかな、これがいいかな、と。子どもがおもちゃにはしゃぐみたいだった」と振り返った。

 佐野さんは庶民的で親しみやすい黄門像を演じた。伊吹は「黄門は偉く見えちゃダメ。どこにでもいる“クソしじい”がワルを懲らしめる、そのギャップが面白い。ロケも多く、たくさんの人に声をかけられ、いかに水戸黄門が愛されているかをヒシヒシと感じた」と実感。

 野村は「この度は、7シリーズ、御老公と飛猿としてご一緒させていただいた佐野浅夫さんがお亡くなりになり、残念に思います。96歳であったことにあらめて驚いております。人生を佐野さんなりに目いっぱい満喫されて、旅立ったのだと思います。大往生に拍手です。あえて、寂しい別れの言葉より、お疲れ様でしたと、お送りしたいと思います」と悼んだ。

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