清水宏保氏 高木菜那の転倒に言及 妹・美帆の疲れ察してプッシュ「小さい溝に挟まって…起こり得ること」

[ 2022年2月16日 15:51 ]

清水宏保氏
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 元男子スピードスケート選手で金メダリストの清水宏保氏(47)が16日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演。北京五輪スピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)の決勝でカナダに敗れ、銀メダルに終わった日本チームに言及した。

 日本は高木美帆(27=日体大職)、高木菜那(29=日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(25=ANA)のベストメンバーで臨み、ラスト1週までカナダを僅差でリードしながら、最終コーナーで隊列の最後尾を滑っていた高木菜那がバランスを崩して転倒。目標の連覇には届かず、銀メダルとなった。

 清水氏は「勝負の女神は厳しい決断をしてくれたな、という思いですよね」と第一声。転倒の場面について、「最後のカーブ、残り100メートルのところで、高木菜那選手が左足を着氷した瞬間、小さい溝に挟まった」ことでバランスを崩したと分析し、「女性のヒールが溝に挟まって後ろに倒れていくような感覚です」と説明。「足が疲れていたのかもしれないけど、急にかかとのバランスが後ろにくると、バランスを保っているのが大変なんです。さらに先頭の高木美帆選手や2番目の佐藤綾乃選手はある程度、氷上の氷の面を確認できるんですけど、3番目の高木菜那選手は前の選手を押している。もし本人が疲れているのであれば、あそこまでプッシュする必要はないし、高木美帆選手が疲れているんだろうなと察したと思うんです。それで後ろから支えながら迫っていくあまり、氷の表面も見えないので、氷の表面に挟まってしまってバランスを崩したのかなと思います」と続けた。

 その上で、フィギュアスケートを含めた氷上のスポーツについて、「どうしてもそういうことが起こり得る」とコメント。「整氷作業も入るんですけど、強い選手は後ろの組で滑って、氷がある程度荒れた状態で戦わなきゃいけない、というのがルール上あるんですよね。だからどうしても仕方なかったのかなというのがあります」と見解を口に。さらに、「パシュートは他の種目に比べて、3人で連結している分、スピードがどんどん上がるんで、個人では体感できないようなスピードでずっと周回を重ねるから、足への負担であったり、注意力も散漫になります」と語った。

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2022年2月16日のニュース