阪神・西勇が7月度月間MVP受賞 4戦3勝、防御率0・66の活躍「みんなで切磋琢磨していった結果」

[ 2022年8月10日 13:02 ]

阪神・西勇
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 日本野球機構(NPB)は10日、7月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、セ・リーグの投手部門では阪神の西勇輝投手(31)が受賞した。西勇の受賞は阪神加入1年目の19年9月度以来、3度目。

 西勇は7月4試合の先発で3勝無敗、防御率0・66と安定した数字を残し、チームの巻き返しに貢献した。以下は受賞をうけた会見での西勇との一問一答。

 ――3年ぶり3度目の受賞。率直な気持ちは。
 「この7月、先発投手は全体的に阪神は良かったですし、打線の方がだいぶ、自分の中では心強かったというか、安心して投げられた部分がありましたし、先発投手みんなで刺激しあいながら、いい緊張感もありながら、お互いにみんなで切磋琢磨していった結果が、みんないい防御率でみんながいい成績を残せて、その中でたまたま自分が良かっただけで、それが今月また阪神のみんなで争えるように頑張っていきたいなと思いますけどね」

 ――投手陣のリーダーという自覚は強いか。
 「リーダーというか、一番上なので。歳が。脇役じゃないですけど、先頭に立ってというよりは、個々にちょっとアドバイスとか、ちょっとしたこととかはなるべく声を掛けるようにしていますし、本当にみんなが頼もしい投手なので、いいチームになってきたなと思いますけどね」

 ――7月は4試合に登板して3勝負けなし、防御率0・66。印象に残っている試合は。
 「どの試合も打者が(点を)取ってくれて、楽な展開だったので、のびのび放れた結果が良かったんじゃないかと思いますけどね。やっぱりきつい場面だと、1点も取られてはいけないという緊張感もある投球と違って、何点も取ってくれたら楽に放れるじゃないですけど、多少計算して放れますので、それがいい風に転がっていったんじゃないかと思いますけどね」

 ――いつも背負いすぎずというコメントもあるが、7月29日は後半戦初戦。重圧もあったと思うが。
 「あまり変わらないですね。周りが後半戦だからとか、後半戦の頭とか言っていますけど、自分の中ではあまり変わることなく、外は平常心を保ちながら、心は熱くしながら戦っていましたね」

 ――7月20日には12年連続100イニング達成。ここまで投げ続けられた要因は。
 「周りのサポートもたくさんありますし、やるべきことを自分でやって、淡々とすることが良かったこともありますし、全てにおいて自分が起こした行動が間違っていなかったんだなというのは感じますね。体調面だったり、体のケアだったり、全ての総合的なことがいろいろな人から聞いて、自分に合っているものを探して、普段から探究心を持ちながら練習に取り組んでいますので、それも良かったですし、3年目から先発でしているトレーニングを何一つ変えずにずっとやり続けている継続力は、トレーニングコーチから口うるさく言われていたので、それを続けてこられたことも良かったんじゃないかなと思います」

 ――良い選手がどんどん入ってくる中でマウンドを譲らないために継続が大事
 「そうだと思いますね。毎日訪れる練習もそうですし、家に帰ってからも試合見てる時の心境だったり。苦しかった時もありますし野球したくないなって時期もあった中で、毎日、1週間ごとと、準備をし続けないといけない大変さは12年やっている自分しか分からないことですし。3年やってケガして3年やってケガしての9年なのか、長くずっと12年なのか。同じ練習をし続けるという大変さは誰にも分かってもらえない話なので。これからも自分と戦いながら見つめ直しながらやっていきたいと思います」

 ――登板後もチームメートを鼓舞する姿が印象的
 「どうなんですかね、特別にやってることではいですし。親がバレーボールをやっていたので小さい頃から試合を見ることが多くて。得点入ったらみんなでハイタッチするとか喜んでるシーンが見られる。そういうのって、プロ野球だからクールにベンチに座っているのもアリだと思いますし。でも僕の中ではみんなで一致団結して声かけながらハイタッチするなり。プレーヤーが表情に表現して、みんなで盛り上げる方が良いかなと思っていたので僕は若い時から変わらずやっているので。そういうのが楽しく見えたので。笑ってる方が良いとか怒ってる仕草の方が良いとかは人それぞれの感性なので。僕は笑ったりとか楽しくしてる仕草の方が見てる側もやってる方もマイナスには向かないんじゃないかなと思いますし。続けていきたいなと思います」

 ――根には野球少年の心
 「そうですね。少年野球を見たりとか高校野球もそうですけどチームプレーというのは基本ですかね」

 ――チームも状態が良い。残り試合へ
 「残りあと40試合くらいなので。先発陣も分かってますし。チーム全体的にもやらないといけないというのは、みんなからすごく伝わってきますので。このままの流れというか、粋に感じて、自分の登板の時には常にできることを考えてプレーしていきたいと思います」

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2022年8月10日のニュース