【大谷と一問一答】104年ぶり偉業 「光栄だけど、単純に2つやってる人がいなかったというだけかなと」

[ 2022年8月10日 15:17 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー1アスレチックス ( 2022年8月9日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>3回、大谷はブライドから三振を奪い、日米通算1000奪三振を達成(撮影・大森  寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が9日(日本時間10日)、敵地オークランドで行われたアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で出場。6回4安打5奪三振無失点で今季10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来史上2人目となる同一シーズン「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。チームはアスレチックスを5-1で下し、2連勝とした。

 大記録に王手をかけ、今季4度目、昨季を含めると7度目の挑戦でついに歴史に名を刻んだ。

 投げては3回、先頭のブライドからスプリットで空振り三振。日米通算1000奪三振に到達した。直後には四球や味方の悪送球などでピンチを広げ、さらに2番・ローレアーノの打球が左足を直撃。それでも投ゴロに抑えて無失点にしのいだ。大谷は顔をゆがめながら、女房役・スタッシの肩を借り、左足をひきずってマウンドを後に。ベンチに向かうまでも膝に手をついて痛みをこらえた。イニング間ではショートダッシュを繰り返して状態を確認。4回のマウンドに向かい、無失点に抑えた。直後の打席では内野安打で激走しながら、5回のマウンドでも無失点に切り抜けた。7回のマウンドに行きかけたが、ベンチ前で交代を告げられ2番手・ハーゲットにリレーした。

 打っては第1打席は四球、第2打席は一ゴロ。アクシデントの影響が心配されたが、5回に迎えた第3打席では、アスレチックス先発で今季3勝5敗、防御率4.32の右腕カプリーリアンの投球に食らいつき、一塁まで全力疾走して内野安打とした。後続も相手の失策などでチャンスを広げ、4番・ウォードが左中間3ランで4-0とリードを広げた。さらに7回には大谷自ら、イチローを超えて日本選手単独2位となる米通算118本目の25号右越えソロを放って加点した。

 大谷との一問一答は以下の通り。

――2週続けて同じ相手と対戦するやりづらさみたいなものはあるか

 「打席に立つ自分からしたら、タイミングを知ってる投手、どういう配球する投手なのかわかってた方がもちろん打席に入りやすい。それは相手打線も同じだと思う。特にやることは変わらないですけど、なるべく自分のリズムで投げようと思っていた」

――ベーブ・ルースと並んだことについて

 「光栄なことだと思うけど、あまりシーズン中とか自分の今の数字がどういう印象なのかはわからないもの。終わった後にどうだったかな、こんなシーズンだったかなっていうのを振り返れればと思います」

――100年間以上、誰もできなかった記録。その希少価値をどう受け止めているか

 「単純に2つやってる人がいなかったというだけかなと思う。それが当たり前になってくればもっともしかしたら普通の数字かもしれない」

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