大谷翔平 粘投5回まで無失点、10勝目の権利 左足痛みこらえ…味方打線も援護、104年ぶり偉業達成へ

[ 2022年8月10日 12:33 ]

ア・リーグ   エンゼルスーアスレチックス ( 2022年8月9日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>3回、大谷はブライドから三振を奪い、日米通算1000奪三振を達成(撮影・大森  寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が9日(日本時間10日)、敵地オークランドで行われるアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で出場。5回まで無失点と粘投し、勝利投手の権利を得た。あと1勝に迫る1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来の「2桁勝利&2桁本塁打」へ大きく前進した。

 3回、先頭のブライドからスプリットで空振り三振。日米通算1000奪三振に到達した。直後には四球や味方の悪送球などでピンチを広げ、さらに2番・ローレアーノの打球が左足を直撃。それでも投ゴロに抑えて無失点にしのいだ。大谷は顔をゆがめながら、女房役・スタッシの肩を借り、左足をひきずってマウンドを後に。ベンチに向かうまでも膝に手をついて痛みをこらえた。イニング間ではショートダッシュを繰り返して状態を確認。4回のマウンドに向かい、無失点に抑えた。直後の打席では内野安打で激走しながら、5回のマウンドでも無失点に切り抜けた。

 打っては第1打席は四球、第2打席は一ゴロ。アクシデントの影響が心配されたが、5回に迎えた第3打席では、アスレチックス先発で今季3勝5敗、防御率4.32の右腕カプリーリアンの投球に食らいつき、一塁まで全力疾走して内野安打とした。後続も相手の失策などでチャンスを広げ、4番・ウォードが左中間3ランで4-0とリードを広げた。

 大谷はここまで18試合(全て先発)に登板し9勝7敗、防御率2.83。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」に王手をかけてから大記録に4度目の挑戦となった。7日(同8日)のマリナーズ戦で相手投手と交錯し左足甲を踏まれ、8日(同9日)のアスレチックス戦は欠場していた。 

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