【大谷と一問一答】10勝目のその先は… 「一番は、なるべく健康で良い状態で試合に出きること」

[ 2022年8月10日 15:23 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー1アスレチックス ( 2022年8月9日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>3回、大谷はブライドから三振を奪い、日米通算1000奪三振を達成(撮影・大森  寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が9日(日本時間10日)、敵地オークランドで行われたアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で出場。6回4安打5奪三振無失点で今季10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来史上2人目となる同一シーズン「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。チームはアスレチックスを5-1で下し、2連勝とした。

 大記録に王手をかけ、今季4度目、昨季を含めると7度目の挑戦でついに歴史に名を刻んだ。

 投げては3回、先頭のブライドからスプリットで空振り三振。日米通算1000奪三振に到達した。直後には四球や味方の悪送球などでピンチを広げ、さらに2番・ローレアーノの打球が左足を直撃。それでも投ゴロに抑えて無失点にしのいだ。大谷は顔をゆがめながら、女房役・スタッシの肩を借り、左足をひきずってマウンドを後に。ベンチに向かうまでも膝に手をついて痛みをこらえた。イニング間ではショートダッシュを繰り返して状態を確認。4回のマウンドに向かい、無失点に抑えた。直後の打席では内野安打で激走しながら、5回のマウンドでも無失点に切り抜けた。7回のマウンドに行きかけたが、ベンチ前で交代を告げられ2番手・ハーゲットにリレーした。

 打っては第1打席は四球、第2打席は一ゴロ。アクシデントの影響が心配されたが、5回に迎えた第3打席では、アスレチックス先発で今季3勝5敗、防御率4.32の右腕カプリーリアンの投球に食らいつき、一塁まで全力疾走して内野安打とした。後続も相手の失策などでチャンスを広げ、4番・ウォードが左中間3ランで4-0とリードを広げた。さらに7回には大谷自ら、イチローを超えて日本選手単独2位となる米通算118本目の25号右越えソロを放って加点した。

 大谷との一問一答は以下の通り。

 ――2桁勝利、2桁本塁打は改めてどう思うか

 「ピッチングに関してはイニングをしっかり投げて、あとはしっかり低いWHIP(1イニングあたりに許した走者数)で抑えていくのが勝ちにつながる要素だと思う。打席はもちろんOPS大事だし、そういう総合的なところ、1試合1試合集中してもっと上げられたらと思います」

――昨年9勝で終わって、10勝いくかは大きな違いと言っていたが、今年の意味合いは

 「いくかいかないか、印象は大きく変わる。そこが違うかなと思う。もっともっと大事な数字というか、個人を評価する上では大事な数字っていうのはあると思うので、そこが上がって来ればおのずと増えてくると思う」

――10勝目は通過点だと思うが、さらなる目標は

 「一番は、なるべく健康で良い状態で最後まで投げ切ったり、試合に出きることだと思う。先を見すぎてもしょうがないので、まずはまた明日良い状態で臨めるように、ちゃんと寝て、良い明日を迎えられるようにしたい」

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