阪神・青柳 6回2失点も粘りのDeNA打線に「作戦勝ちじゃないですか」 勝敗つかず10連勝はお預け

[ 2022年8月10日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―3DeNA ( 2022年8月9日    横浜 )

<D・神>4回、戸柱を捕邪飛に仕留め打球の方向を指差す青柳(撮影・島崎忠彦)
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 今の阪神の青柳はクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)では満足しない。6回5安打2失点で勝敗はつかず。今季最多の3四球を献上するなど苦しみながらも試合をつくったが、追いつかれた6回の投球を悔やんだ。

 「ああいうところでしっかり三振を取りたかった」

 先頭・牧に二塁打を皮切りに、1死三塁。DeNAは切り札の代打・オースティンを送ってきた。2球で追い込みながら4球目のツーシームをバットに当てられた。投手強襲となったゴロをグラブではじいてしまい、三塁走者が生還。「最後のボールが一番甘かったというのが、一番の反省点」と唇をかんだ。

 この日の登板前まで対DeNA3戦3勝だったが、一方で対戦防御率は3・00と同一リーグの球団別ワーストだった。「一番打たれているので」と気を引き締めて上がったマウンド…のはずが、この夜も好打者の宮崎を外してまで左打者を7人並べ、各打者がファウルで粘る打線に手こずり、5回で100球を要してしまった。

 「DeNAが粘ったというのもあるし(際どい)判定がどうこうもあるけど、そこに投げている自分が悪い。DeNAの作戦勝ちじゃないですか」。許した長打は1。4回の失点も2死一、二塁から糸原の一塁悪送球によるもの。悪いなりに粘ったが、“苦投”がにじむ116球だった。

 勝てば球団史上6人目となる10連勝だったが、今回はお預け。何よりも、首位独走のヤクルトを追撃する立場で託された6連戦の初戦を落とした事実が悔しい。

 「ここ3~4試合くらい、どのチームも、追い込まれたらファウルで粘る、というのが続いている。それで毎回6回までしか投げられていないので、どうにかしなきゃ」。“青柳対策”も痛感する終盤戦で、今こそ真価が問われる。次回は16日のヤクルト戦だ。(遠藤 礼)

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2022年8月10日のニュース