聖光学院も続いた東北勢4戦連勝!5年ぶり初戦突破 今年こそ悲願「大旗白河越え」あるぞ

[ 2022年8月10日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権第4日・1回戦   聖光学院4ー2日大三 ( 2022年8月9日    甲子園 )

<聖光学院・日大三>試合に勝利し、ガッツポーズの聖光学院ナイン(撮影・後藤 大輝)
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 5年ぶりの初戦突破へ導いたのは、聖光学院の2年生コンビだった。1―2の5回。2死二塁から、2番・高中一樹が、左翼席へ決勝の逆転2ランを運んだ。

 「自分が一番びっくりしました。2ボールだったので、甘くきたら自分のスイングをしようと思っていました」

 8回には、同じく2年生4番の三好元気が、追加点となる左越えソロ。斎藤智也監督は「点数の取り方がうちらしくなかったが、下級生2人の援護射撃は本当に大きかったね。今年のチームは執念がある」と目を細めた。

 高中は肉体改造の成果が出た。「去年の冬前に体を大きくしようと思って、一晩でご飯を1・2キロは食べてました」。課題だった打撃力を補うため、食トレに力を注いだ。昨夏から身長は3センチ伸びて1メートル76に、体重は7キロ増え74キロになった。この日は、4回の第2打席でも左越え二塁打を放つなど長打2本をマーク。斎藤監督は「高中はパンチ力がついた。ここ数日の練習でも状態が良かったからね」と話した。

 今大会は、開幕日の第3試合で一関学院(岩手)が強豪・京都国際を破ると、東北勢の快進撃が始まった。八戸学院光星(青森)、鶴岡東(山形)に続く無傷の4連勝。ここまで6本の大会本塁打も、5本が東北勢と勢いに乗っている。

 チームは節目の夏20勝目。「頂点に駆け上がっていく上での第一歩を取れた。最後まで残れるようにプレーしたい」。赤堀颯主将(3年)は目標の日本一へ、表情を引き締めた。(後藤 光志)

 ≪東北勢13年に最多5連勝≫聖光学院が日大三を下し、これで東北勢は開幕から無傷の4連勝になった。東北勢が開幕から4連勝するのは、昨年に続き2年連続。13年にマークした最多の5連勝にあと1となった。また、東北勢の最多初戦突破は5校で、13、14年の2度。13年は秋田商、14年は角館といずれも秋田代表が初戦突破できなかった。10日の第2試合で能代松陽(秋田)が聖望学園(埼玉)と、11日の第1試合で仙台育英(宮城)が鳥取商と対戦する。

 ≪東京キラーだ!福島が過去全勝≫聖光学院が日大三に逆転勝ちした。甲子園で福島勢が東京勢と対戦するのは今春の聖光学院VS二松学舎大付に次ぎ2季連続。春夏通算で4勝0敗となった。福島勢が甲子園で3度以上対戦した都道府県は20あるが、無敗なのは東京勢だけだ。なお、2回戦では横浜と対戦。神奈川勢には春夏通算で0勝8敗と未勝利。聖光学院も08年夏、12年春に横浜に敗れるなど5連敗中となっている。

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2022年8月10日のニュース