阪神・西純 1軍昇格へ前回の完封に続いて完投 「状態も全然、問題ない」連打許さず安定感抜群

[ 2022年8月10日 05:15 ]

ウエスタン・リーグ   阪神4―2オリックス ( 2022年8月9日    京セラD )

<ウエスタン オ・神>力投する先発の西純矢 (撮影・奥 調)
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 格が違う。阪神・西純がウエスタン・リーグのオリックス戦で5安打2失点完投勝利。完封した前回登板の2日・中日戦に続く2軍戦2試合連続完投で、1軍先発ローテーション返り咲きへアピールした。

 ソロ2本を被弾も、今季最多タイ117球の力投で9回を投げ抜いた。昇格スタンバイ完了の右腕。その言葉にも自信がみなぎる。

 「(状態も)全然、問題ない。テンポ良く投げられているので、長いイニングをいけているのかなと思う。コンディショニングをしっかりして毎試合、良い状態で入れている」

 プロ初完封を飾った前回登板同様、140キロ台後半の直球にカーブやフォークなどの変化球を巧みに織り交ぜる大人の投球を展開。連打を許さず、与えた四死球も一つと、安定感抜群だった。

 「(安打は)甘く入ったところを打たれている。そこで、もう一回集中して投げることを意識しているので、連打もないのかなと」

 前半戦は1軍で3勝(2敗)を挙げ、飛躍のきっかけをつかんだかに思われたが、コンディション面の不安や蓄積疲労などの影響で6月27日に出場選手登録を抹消された。そこから約2週間は休養に充ててリフレッシュに時間を割き、状態も改善。ここに来ての2試合連続完投で不安を払しょくした。

 監督代行を務める野村2軍バッテリーコーチからも「良かった。スピードも出て、コントロールも良かった。(1軍へ)チャンスが開けてくると思う」と賛辞を引き出した。昇格の最有力候補であることは間違いない。あとは、お呼びがかかるのを待つだけだ。(長谷川 凡記)

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2022年8月10日のニュース