落合博満氏 「特殊な打ち方ですよコレは」パ2冠快走中の山川が打率も稼ぐための課題指摘

[ 2022年8月10日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が10日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。新企画「落合博満が現役選手の連続P(写真)をのらりくらり解説!」と題して、日本球界を代表する打者の打撃フォームをオレ流の視点で分析。第1弾は西武の山川穂高内野手(30)について語った。

 9日現在33発で、18発の2位・浅村(楽天)に15本差をつけパ・リーグの本塁打王争いで独走。打点も2位・浅村に9差の「70」と打撃2部門でトップに立つ西武の山川。一方、打率に関していえば.278で9位と“3冠王”には物足りない数字となっている。

 開口一番「解説のしようがないじゃない!特徴?」と、たった1打席を切り取った連続写真を見ての解説、分析の難しさを指摘し苦笑いを浮かべた落合氏。だが、山川が打率も稼ぐためには、どの部分の改良が必要か問われた落合氏は「いやストライクだけ打つってことしかないでしょう。低めのボール球を振る選手なんでね」と即答。「それをどれだけ我慢できるかっていうことなんだろうと思うけど」とした。

 連続写真を眺めて、改めて「でも特殊な打ち方ですよコレは。まぁ、完璧に下からしゃくり上げているもんね」と山川のアッパースイングに驚きと、半ばあきれ気味の声を上げた落合氏。そして「まあ、こういう時代になってきたんだろうな。個人の特長を生かして、それで結果を出せれば、そのままでいいやっていうね」と時代の変化について、しみじみと語った。

 落合氏の言う「特殊な打ち方」「個人の特長を生かした独特な打撃フォーム」によって選手生命が短命に終わることはないのかと問われ「ない!」と断言。「そりゃ、体力が続く限りはできると思うし、その体力はどうやって練習で鍛えるかっていうことだけなんでね」と説明した。

 最後に改めて、ボール球に手を出してしまうということは低め(のボール)に手を出してしまうことかと聞かれ「そういうことだよ」と頷いた。「ホームランを打てるボールだけ2ストライクまで待って、あとはストライクだったらどうやって反応するか、っていうようなことだと思うんでね」と山川が今後、打率も稼ぐために克服しなければならない課題を指摘した。

 「部分、部分で見れば、いい部分もあるんだけども。どうやって見てもアッパースイングだなっていう」

 山川の連続写真を見て「しかし、よくこれで打てるもんだわ…これは大谷もそうなんだけどね」と何度も驚きの声を上げた落合氏。もし山川を指導する機会があっても「いや、指導はしません。変に悪くなったら困るから。アドバイスも打っている間はしないと思うよ」と“のらりくらり”とスタッフの問いかけを交わし、「本人が聞きに来ない限りは何も教えませんよ」とキッパリ。その言葉を待っていたかのようにスタッフから「もし、本人が(直接アドバイスを求めに)来られたら?」と返された落合氏はニヤリと笑いながら「会わないと思う」とオレ流回答。信子夫人の「なんだかんだで会うくせに」というツッコミに爆笑していた。

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