大谷翔平 4度目挑戦でついに偉業達成 「いいピッチングをしてれば必ずチャンスあると思っていた」

[ 2022年8月10日 14:31 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー1アスレチックス ( 2022年8月9日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>3回、大谷はブライドから三振を奪い、日米通算1000奪三振を達成(撮影・大森  寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が9日(日本時間10日)、敵地オークランドで行われたアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で出場。6回4安打5奪三振無失点で今季10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来史上2人目となる同一シーズン「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。チームはアスレチックスを5-1で下し、2連勝とした。

 3回、先頭のブライドからスプリットで空振り三振。日米通算1000奪三振に到達した。直後には四球や味方の悪送球などでピンチを広げ、さらに2番・ローレアーノの打球が左足を直撃。それでも投ゴロに抑えて無失点にしのいだ。大谷は顔をゆがめながら、女房役・スタッシの肩を借り、左足をひきずってマウンドを後に。ベンチに向かうまでも膝に手をついて痛みをこらえた。イニング間ではショートダッシュを繰り返して状態を確認。4回のマウンドに向かい、無失点に抑えた。直後の打席では内野安打で激走しながら、5回のマウンドでも無失点に切り抜けた。7回のマウンドに行きかけたが、ベンチ前で交代を告げられ、結局6回4安打5奪三振、四死球3の91球で降板。2番手・ハーゲットにリレーした。

 打っては第1打席は四球、第2打席は一ゴロ。アクシデントの影響が心配されたが、5回に迎えた第3打席では、アスレチックス先発で今季3勝5敗、防御率4.32の右腕カプリーリアンの投球に食らいつき、一塁まで全力疾走して内野安打とした。後続も相手の失策などでチャンスを広げ、4番・ウォードが左中間3ランで4-0とリードを広げた。さらに7回には大谷が自ら、イチローを超えて日本人単独2位となる米通算118本目の25号右越えソロを放って加点した。

 大記録に王手をかけ、今季4度目、昨季を含めると7度目の挑戦でついに歴史的偉業を成し遂げた。大谷は試合後、「いいピッチングしてれば必ずチャンスはあると思っていた。きょうも打線が、ウォードがいいホームラン打ちましたし、先制点しっかりとっていい流れでいけたので、こういう試合多くできたらなと思います」と話し、イチロー超えとなる日米通算118本については「タイプ的には違いはあるが、そういう選手の記録を越えられたことは光栄。もっともっと打ちたい」と意欲を見せた。

 大谷が本塁打を放って白星がついた試合は21年8月18日タイガース戦(デトロイト)、22年6月9日レッドソックス戦(アナハイム)に続き3度目。

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