日本ハム・上川畑の「神」ぶり健在 コロナ陽性から“ほぼぶっつけ”の復帰戦で代打同点打

[ 2022年8月10日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5-3西武 ( 2022年8月9日    札幌D )

<日・西>8回、同点打を放つ上川畑(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムは西武に逆転サヨナラ勝ちし、大事なカード初戦を劇的に制して2連勝を飾った。新型コロナウイルス陽性からこの日1軍復帰した上川畑大悟内野手(25)が8回に代打で一時同点の適時打を放ち、復帰後初打席で復調をアピールした。

 まさにドラマのような幕切れ。29歳の誕生日だった近藤が、サヨナラ3ランで劇的に試合を決めた。表のヒーローが近藤ならば、裏のヒーローは上川畑だ。殊勲の一打は、1点を追う8回だった。

 この日一緒にコロナ陽性から復帰した野村が二塁打を放つなどして生まれた1死一、三塁。ルーキーは郡の代打で登場した。カウント2ボールからのセーフティースクイズはファウルにしたが、「引きずらないよう、しっかり切り替えた」。150キロの内角直球を捉え、しぶとく左前に落とす同点打とした。

 先月19日のオリックス戦まで打率・278と好調を維持していた中、20日にコロナ陽性判定を受けて無念の離脱。およそ2日間は39度台の高熱にうなされ、10日間の隔離期間中は体力が戻るか「心配はあった」と振り返る。それでも休養期間と前向きに捉えて地道に復帰を目指した。

 コロナ禍で2軍戦はメンバーがそろわず中止続き。実戦はシート打撃の4打席のみと、ほぼ“ぶっつけ本番”での出場となったが、新庄監督の起用に応えてみせた。指揮官は「明日はショート上川畑君かな。こういう争いは見ていて楽しいし、チームが強くなるポイント」と、遊撃手の定位置争いにハッパをかけた。(清藤 駿太)

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2022年8月10日のニュース