巨人・中田翔が劇的13号で戸郷にプロ初2桁勝利プレゼント 天敵のR・マルティネス撃ち

[ 2022年8月10日 21:16 ]

セ・リーグ   巨人2―1中日 ( 2022年8月10日    バンテリンD )

<中・巨>9回の守備に就く際、ファンの拍手に帽子をとって応える中田(撮影・河野 光希)
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 巨人の中田翔内野手(33)が中日戦(バンテリンD)の9回に劇的な決勝ソロアーチを放ち、戸郷翔征投手(22)にプロ初の2桁勝利をプレゼントした。

 「6番・一塁」で先発出場。1―1で迎えた9回だった。これまでも巨人打線の前に立ちはだかってきた相手守護神、R・マルティネスの前に岡本和が空振り三振、ウォーカーが一ゴロに倒れて2死走者なし。8回までに12三振を奪い、5安打1失点と好投を続けてきた戸郷はすでに138球を投げており、もう後がない状態となっていた。

 だが、ここで第4打席に入った中田は1ボール2ストライクからの7球目、真ん中高めの150キロを叩くと、打球は左翼ポール際に飛び込む13号ソロ。中田はバットを放り投げ、マウンドの相手守護神は両手を膝に付けてガックリとうなだれた。

 中田は7月17日の広島戦(東京D)で10号2ラン、18日のヤクルト戦(神宮)で11号2ラン、19日の同戦で12号ソロを放ち、昨年8月の巨人移籍後初となる3戦連発。日本ハム時代の2013年以来9年ぶり2度目となる3試合連続猛打賞もマークするなど前半戦終盤に絶好調を迎えていた。

 だが、自己最長タイとなる4戦連発を逃した7月20日のヤクルト戦(神宮)後に多くのチームメートとともに新型コロナウイルス陽性と判定されて隔離療養。チームは6試合の延期を余儀なくされ、中田はファン投票で選出されていた球宴も辞退した。この日打った13号は後半戦初、22日ぶりの一発。そして、チームの全6安打中半分の3安打をマークする一打となった。

 R・マルティネスには今季ここまで6試合でわずか1安打無得点、2勝4セーブと完璧に抑えられていた。巨人が同投手から得点するのは昨年9月28日(バンテリンD)以来。昨季も13試合で対戦し、奪ったのはこの1点だけだった。

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