新庄BIGBOSS初陣逆転負けも…“サプライズ継投”の遊び心満載采配で球場盛り上げた

[ 2022年3月25日 22:00 ]

パ・リーグ   日本ハム1ー4ソフトバンク ( 2022年3月25日    ペイペイD )

<ソ・日>4回、石井のソロ本塁打に飛び上がって喜ぶ新庄監督(撮影・西川 祐介)
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 日本ハムは25日、ソフトバンクとの開幕戦(ペイペイドーム)で1―4で敗戦。初陣を勝利で飾れなかった新庄剛志新監督(50)だが、“らしさ”全開の采配で球場を盛り上げた。

 新庄監督は22日のイベントで「開幕一発目から3連戦は、遊びます」と宣言した通り、先発のドラフト8位・北山の起用から、伊藤大海の中継ぎ初登板、26日予告先発の堀がマウンドに上がる“遊び心”満載の采配で観客を湧かせた。

 北山は最速153キロのストレートを軸に2回無失点に抑えて期待に応えた。その後は加藤、根本が1回ずつ登板し無失点に抑えた。すると、1―0と1点リードで迎えた5回から昨季先発で10勝を挙げた伊藤をマウンドに送り出した。

 プロ入り初の中継ぎ登板、この“奇策”がハマった。5回の3番・柳田から始まるクリーンアップをこの試合初めて3者凡退に打ち取り、6回は2四死球を与えたものの無失点に抑えた。

 さらに“新庄劇場”は止まらない。7回のマウンドには26日の予告先発となっている堀がコールされ、球場をざわつかせた。堀は2安打を許したもののホームを踏ませなかった。

 しかし、8回からマウンドに上がった杉浦が安打2本と四球で1死満塁のピンチを招き降板。後を受け継いだ西村がガルビスに満塁本塁打を浴びて逆転を許した。

 打線は4回に石井がチーム1号となるソロを放ち先制したが、追加点を奪えなかった。

 新庄監督は初陣を勝利で飾ることはできなかったが、試合前の登場から“偽新庄”、胸のロゴが光る特注ユニホームを着用するなど球場を盛り上げた。さらに始球式では“代打、俺”で打席に立つなど現役さながらのパフォーマンスを見せた。試合中も選手を一番に出迎え、石井の本塁打にはベンチを飛び出して両手を上げて喜ぶなど、目いっぱい開幕戦を楽しみ、楽しませた。

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