22年「新庄劇場」幕開けへ サプライズ“前夜祭”登録名「BIGBOSS」に変更

[ 2022年3月25日 05:30 ]

開幕を前日に控えた練習でもリラックスした表情の新庄監督(撮影・西川 祐介)
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 プロ野球は25日、セ、パ両リーグで計6試合が行われ開幕する。新型コロナウイルスによる政府や自治体のイベント人数制限がない開幕は3年ぶりで、延長戦も3年ぶりに12回制で実施される。注目の日本ハム・新庄剛志新監督(50)は、今季の登録名を本名ではなく愛称「BIGBOSS」に変更。開幕前日にも世間を驚かせ、地元・福岡でソフトバンクとのシーズン初戦に臨む。

 やはり、どこまでも型破りだ。昨年11月の就任会見で新庄監督は「BIGBOSSと呼んでください」と訴え、そこから愛称として定着。キャンプ中は「SHINJO」と「BIGBOSS」の2パターンのユニホームを着用したが、開幕前日練習に参加した指揮官は「明日から登録名をBIGBOSSにします。SHINJOのユニホームはもう着ない」と宣言した。

 育った福岡での開幕戦。スタンドは満員の4万人が詰めかける。ファンの視線を何よりの活力とする新庄監督の胸も自然と高鳴る。「(ペイペイドームは)素晴らしい球場ですし、福岡のにおいがする」としみじみ。「地元・福岡でやれるのは何か不思議な感じもするし、楽しみでしかない。(選手は)遊び心を持ってやってほしい。小さい頃に夜遅くまで日が暮れるまで楽しんで野球をやっていた気持ちで大いに暴れてほしい」と期待した。

 敵地だが、ド派手な演出が繰り広げられることも判明。ソフトバンク側から開幕戦セレモニーでの打診を快諾し、現役時代に一時、同じマンションに住んでいた「BIGFACE」こと敵将・藤本監督とともにサプライズ登場する。「新庄劇場」では初めて敵軍とのコラボだ。ペイペイドーム(当時は福岡ドーム)では、04年6月23日のダイエー戦でカエルのかぶり物を披露。一連のシリーズの発端となった地で、指揮官として「新庄劇場」第2章が開演する。

 今回はユニホーム姿での登場となるが、球場のどこから登場するかは当日のお楽しみ。関係者は「両監督の入場に期待していただきたい。普通では登場しようがないところから出てきます。開幕戦、最大の見せ場でしょう」と予告した。リハーサルなしの一発本番で臨むという。

 開幕投手にはドラフト8位右腕・北山(京産大)を起用。「試合で負けたら失敗だし、勝ったら成功。でも、(相手に)話題で勝ってるでしょ。エンターテインメントなんで」と笑い飛ばした。試合では、どのような采配が飛び出すのか。あらゆる局面から、目を離せない。(東尾 洋樹)

 ▼日本野球機構・井原敦事務局長(BIGBOSSの登録名について)今までにない表記ですがルールに抵触することはないと確認した。(アルファベット登録の禁止など)そういった規定が一切ないことが確認できました。

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