近江・エース山田 5安打2失点完投!2試合連続完投で19年ぶり8強入り貢献

[ 2022年3月25日 10:54 ]

第94回選抜高校野球大会第7日第1試合 2回戦   近江7―2聖光学院 ( 2022年3月25日    甲子園 )

<近江・聖光学院>力投する近江の先発・山田(撮影・後藤 大輝)
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 第94回選抜高校野球大会第7日は25日、阪神甲子園球場で2回戦が行われた。第1試合では、新型コロナウイルスの集団感染のために出場辞退した京都国際に代わり、繰り上げ出場となった近江(4年ぶり6回目出場、滋賀)が7―2で4年ぶり6回目出場の聖光学院(福島)に勝利。2003年以来19年ぶり2回目の8強入りを果たした。代替出場校では4校目の8強入りとなった。

 エースで4番で主将の大黒柱・山田陽翔(3年)が「投」でチームの勝利に貢献。試合後は「素直にうれしいです。きょうは疲れはなかったです。捕手の大橋にもずっと言われていたんですけど、下半身を使うという投球が立ち上がりになかなかできていなかったんですけど、大橋がずっとジェスチャーだったり、声掛けをしてくれたおかげで徐々に下半身を使う投球ができて、立て直すことができました。リードしてくれた大橋のおかげです。ここからは連戦になってくので、できるだけ球数を抑えてと思って投げました。大橋のおかげで自分は立て直すことができたので、縁の下の力持ちの大橋がMVPだと思います」と話した。

 初回は制球が定まらず3四死球を出すなどし1失点。味方打線が5点を挙げて逆転した直後の3回にも1失点したが、その後はリズムをつかみ、力のある直球と切れの良い変化球で4、5回は3者凡退。6、7回は安打を許したが、無失点で切り抜け、8、9回は3者凡退で、5安打2失点で完投した。

 大会前日の17日に代替出場が決定。ひじの不安、実戦などの不足、補欠校とされたときの悔しさ…さまざまな思いが胸を巡ったが、初戦前夜の19日は、母・淳子さん(46)が用意した大好物のすき焼きを食べて気持ちをリセット。今大会初の13回タイブレークに突入した20日の1回戦、長崎日大(長崎)戦は、165球を投げ7安打2失点完投、自ら決勝打も放ち、この日の2回戦に駒を進めてきた大黒柱がこの日もチームをけん引した。

 ◇山田 陽翔(やまだ・はると)2004年(平16)5月9日生まれ、滋賀県栗東市出身の17歳。治田西小1年から治田西スポーツ少年団で野球を始め、栗東西中では大津瀬田ボーイズに所属。近江では1年夏からベンチ入りし、同年秋から背番号1。最速148キロで変化球はカットボール、スライダー、カーブ、フォーク。高校通算30本塁打。1メートル74、80キロ。右投げ右打ち。

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