センバツ出場全32校登場 今大会注目選手を元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏が分析

[ 2022年3月25日 05:30 ]

元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏
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 1回戦が終わり、出場全32校が登場。今大会の注目選手を元DeNAスカウト部長の吉田孝司氏(75)が分析した。また、最大の注目だった2年生四天王では花巻東・佐々木麟太郎、広陵・真鍋慧は敗退。九州国際大付・佐倉侠史朗と、この日登板がなかった大阪桐蔭・前田悠伍が勝ち残った。

 コロナの関係もあって、練習や試合ができていなかったのだと思う。「これだ」という選手は見当たらなかったが、投手はみんな投げる形が良く、夏までの鍛え方次第では将来が楽しみな選手は多かった。

 広陵・森山陽一朗、クラーク・辻田旭輝、近江・山田陽翔、市和歌山・米田天翼は、今大会の投手の中では頭一つ出ているなという印象だった。米田は力強い球を投げるし、腕の振りもいい。体の強さも感じた。山田はダイナミックな投げ方をして、打者に「打てるなら打ってみろ」という強気も見えた。山梨学院・榎谷礼央、星稜・マーガード真偉輝キアン、大島・大野稼頭央も楽しみだ。

 捕手では九州国際大付・野田海人、大阪桐蔭・松尾汐恩。打席での雰囲気があるし、打撃センスもある。浦和学院・高山維月、敦賀気比・渡辺優斗も面白い。内野手は浦和学院・金田優太、天理・戸井零士あたりは体の大きさもあり、走攻守でセンスがあると思う。外野手では二松学舎大付・瀬谷大夢もバットコントロールがいい。

 2年生では、花巻東・佐々木麟太郎もスイングは速い。打席で力を抜けるようになればもっと打てるはず。九州国際大付・佐倉侠史朗もやはり面白い。広陵・真鍋慧は振りの柔らかさがあった。(元DeNAスカウト部長)

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2022年3月25日のニュース