広島商・栗田校長「させたくない経験をさせてしまったのを心苦しく思っている」センバツ初の途中辞退

[ 2022年3月25日 20:08 ]

甲子園球場
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 第94回選抜高校野球大会に出場している広島商が辞退すると25日、大会本部から発表された。1回戦終了後のPCR検査で、同宿者35人中9人が新型コロナウイルスの陽性と判定された。

 オンラインでの会見を行った日本高野連の宝馨(かおる)会長は「残念なことではありますが、感染拡大予防の観点ではやむを得ない。一日も早く回復されて、次の目標に向かって進んでいただきたいと思っている」と話した。

 広島商は、23日の1回戦で丹生(福井)に22―7で勝利した。翌24日に、1回戦勝利校を対象とした大会中のPCR検査(1回目)において、同宿者35人中9人が陽性と判定され、25日午前に受けた医療機関で診察を受け、PCR検査を実施したところ、9人全員が陽性と判定された。PCR検査で陰性だった残り26人についても大会本部の再検査を行った結果、2人が陽性となったという。大会本部によると、大会期間中の出場辞退はセンバツでは初めてのケースという。

 オンラインで報道陣に対応した広島商・栗田正弘校長は「選手への健康面の配慮、感染拡大防止の観点から2回戦以降を辞退する決断を下させていただきました。させたくない経験をさせてしまったのを心苦しく思っている」と話した。

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2022年3月25日のニュース