高知の4番・川竹 9回最後の打者となり「甘い球を捉えきれず悔しい」 父も同校OBで4番

[ 2022年3月25日 18:37 ]

第94回選抜高校野球大会   高知3ー6国学院久我山 ( 2022年3月25日    甲子園 )

<高知・国学院久我山> 5回、2番手で登板した高知・川竹 (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 親子2代での「4番・川竹」の春が幕を閉じた。

 高知の4番・川竹拓真は3点を追う9回2死一、二塁で打席に立った。一発出れば同点の場面。「ホームランよりランナーを還すことを意識した」とつなぎに徹した。

 100キロ台の緩いカーブに翻弄されながらもフルカウントで迎えた7球目、真ん中付近に来たストレートを思い切り振ったが、打ち上げてしまい、捕手へのフライでゲームセット。「甘い球を捉えきれず悔しい。決めきれなかった自分がダメだった」と唇を噛みしめた。

 父・尚樹さんも同校野球部出身。同級生だった浜口佳久監督とともに4番として甲子園を目指した。

 だが、3年夏は高知大会準決勝で敗退。聖地に立つことは叶わなかったが、約30年の時を経て息子が自身と同じ4番として憧れの舞台で躍動し「感無量。親孝行ですね」とアルプススタンドで目を細めた。

 5回には2番手としてマウンドに立ったが、浜口監督は「夏に向けて、もっとスイングスピードを上げて、精度を上げて、いいバッターにしていきたい。投手もできるが、私としては不動の4番として頑張ってもらいたい」と打者としての成長を願う。

 「夏に真の4番になって帰ってきたい」と川竹。真夏の甲子園で再び「4番・川竹」のコールが響き渡るように研鑽を積む。

続きを表示

2022年3月25日のニュース