オリックス 12年ぶり開幕戦勝利へ エース・由伸が雪辱誓う「責任を持って全力で投げる」

[ 2022年3月25日 05:30 ]

ブルペン投球するオリックス・山本(撮影・尾崎 有希)
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 今度こそ不名誉記録を阻止して上昇気流に乗せる。2年連続2度目の開幕投手を務めるオリックス・山本は、チームを12年ぶりの開幕戦勝利に導き、開幕ダッシュを呼ぶ“リベンジ快投”を誓った。

 「ただの143分の1ではないので、責任をもって、しっかり全力で投げたいと思います。去年は負けているので、リベンジという意味でも、今季の流れを左右するという意味でも、2つの意味で、しっかり頑張りたい」

 開幕戦はリーグワーストの10連敗中。11年は引き分けで、最後の勝利は金子(日本ハム)が楽天を相手に完封した10年まで、さかのぼる。敗れれば、プロ野球ワースト11連敗(91~01年阪神)に並ぶ危機。山本は昨季の西武との開幕戦は失策も絡んで7回4失点(自責1)で敗れており、雪辱に燃えている。

 連敗ストップの先に悲願の頂点が見えてくる。日本一になった過去4度は、いずれも開幕戦で勝利。96年以来26年ぶりとなる「リーグ連覇&日本一」へ絶対に譲れない。自身も、昨季レギュラーシーズンを球団新記録の15連勝で締め、CSと合わせて16連勝中と継続中だけに機運は高まる。中嶋監督からも「投げているだけで勢いとか、そういうものが出る投手。由伸らしい投球をしてほしい」と託された。

 敵地で迎える大一番を控え、山本はブルペン投球などで最終調整を完了。「去年は最後、日本シリーズで敗れているので、そこでリベンジできるように、リーグ戦を戦っていけたらと思います」。背番号18が、その右腕で日本一への道筋を示す。(湯澤 涼)

 《日本一シーズン全て白星発進》オリックスは12年から開幕戦に10連敗中。これは91~01年阪神の11連敗に次ぐ記録でパ・リーグワースト。11年の引き分けを含む開幕戦11年連続未勝利は前出の阪神に並ぶプロ野球ワースト記録。前身の阪急時代を含む過去4度の日本一のシーズンはいずれも開幕戦白星発進。75~76年は山田久志、96年は星野伸之が完投勝利(76、96年は完封)を収めている。

 《中嶋監督 天敵退治に一丸強調》中嶋監督は天敵攻略へ一丸姿勢を強調した。西武の開幕投手を務める高橋には昨季開幕戦を含めて3戦3勝を献上。「昨季も打てていないですし、勝てていないですからね。何とか全員で攻略していきたい」と必勝を期した。いよいよ幕を開ける監督2年目のシーズン。「リベンジというわけではないですけど、勝ちたい思いはあります。負けたら143分の1。勝ったら勢いが付く勝ちだった、ということで」と力を込めた。

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2022年3月25日のニュース