日本ハム・万波 新庄流しか勝たん!同じワイン色スーツでお立ち台ビッグマウス宣言

[ 2021年12月2日 05:30 ]

来季の目標を書いた色紙を持ちビックボスポーズを決める万波(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの万波中正外野手(21)が1日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、370万円増の年俸900万円でサインした。ビッグボスこと新庄剛志監督(49)が就任会見で着用したようなワインレッドのスーツ姿で登場。今季、お立ち台で緊張し思うように話せなかった反省から、来季はビッグマウスでの「ゴン攻め」を宣言した。

 上下で約2万円だった。万波が着込んだ、ワインレッドのスーツ。数年前にカジュアル衣料ブランド「ZARA」で購入した一着を選んだ理由を「一番、派手めなのを選んだら、自然と(新庄監督と)似てしまいました。自分の中でもメラメラと燃えるものがあったので」と説明した。

 年俸アップの感想もそこそこに、ビッグマウス宣言だ。「来年お立ち台に上がれたら何かしたいなと思っています。まあ、期待していてください」。頭にあったのは、新庄監督が30日のファンフェスティバルで口にした「選手にヒーローインタビューを教えていきたい」の言葉だった。

 苦い経験があった。今年5月7日の楽天戦。横浜の大先輩・涌井から2安打し、プロ初打点もマークする活躍でプロ初めてのヒーローインタビューに臨んだ。しかし「ダメダメでした」とごう沈。今季いずれも自己最多の49試合で5本塁打と飛躍のきっかけをつかんだが、インタビューはその1回きりだった。

 すでに、準備には着手した。来季に向け、新庄監督の現役時代のヒーローインタビュー動画もチェック。現役時代に指揮官が多用した「明日も勝つ!」が好きだというが、他人のマネは禁止が指揮官のポリシーだ。前日、札幌ドームでの指揮官のスピーチに「“やっぱ、すげーかっこいいな”と思っちゃった。恥ずかしがらないで、やり切っちゃうのがかっこいいんだなと思った」。監督就任後、唯一、本人を「ビッグボス」と呼ぶなどすっかり新庄チルドレンの筆頭株だ。

 ビッグボス効果で日に日に高まる注目度。その中で万波が「ビッタビタ」に「うっせぇわ」と言われるほどのインタビューを決めてみせる。(東尾 洋樹)

 ≪カウンタックも“新庄効果”1億円超え!?≫新庄監督がファンフェスティバルでの登場時に使用した、「ランボルギーニ」の84年式の「カウンタックLP500S」が1億円超え!?中古自動車の販売や買い取りを行う球団スポンサー「ティーバイティーガレージ」が貸し出し、現在は同社の札幌平岡店のショールームで展示中。同社担当者によれば時価約1億円だが、販売価格は「応談」となっており新庄監督が乗ったことで付加価値が高まった。

 ◇万波 中正(まんなみ・ちゅうせい)2000年(平12)4月7日生まれ、東京都出身の21歳。コンゴ出身の父を持ち、小2から野球を始める。横浜高では1年秋から右翼のレギュラー。3年連続で夏の甲子園に出場し、3年時は3回戦で吉田(現日本ハム)擁する金足農に敗れた。高校通算40本塁打。18年ドラフト4位で日本ハム入団。1メートル92、97キロ。右投げ右打ち。

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