侍J強化委員長 栗山監督以上の「適任者はいない」 日本代表監督3つの選考基準明かす

[ 2021年12月2日 16:47 ]

<侍ジャパン・新監督就任会見>会見を終えポーズを決める(左から)井原強化委員長、栗山監督、斉藤コミッショナー (撮影・白鳥 佳樹)
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 今季まで日本ハムで監督を務めた栗山英樹氏(60)が2日、野球日本代表・侍ジャパントップチームの新監督就任発表会見を行った。栗山新監督が率いる日本代表は、今夏の東京五輪で金メダルを獲得した稲葉篤紀監督(49=現日本ハムGM)の後を受け、23年3月に開催を目指す第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で09年以来14年ぶりの世界一を目指すことになる。

 侍ジャパンの井原強化委員長は会見で日本代表監督の選考条件として「NPBチーム監督経験、もしくは日本代表のいずれかがあること」「全国的な発信力があること」「アマチュア野球界を含む野球界全体及び侍ジャパン事業全体への理解があること」と3つを挙げた。

 加えて「チームの目標である次のWBCまで強化試合が6試合程度しか見込めない。そのためNPBでの監督経験、特に短期決戦での経験が豊富な方がいいとの声もあった」と続けた。

 それらを踏まえた上で栗山氏へのオファーを決めた理由については「第1に日本ハムで10年間の長きに渡り監督を務められた豊富な監督経験。その間リーグ優勝が2012、16年の2回。16年には日本一にも輝いた。クライマックスシリーズにも5回出場し、短期決戦での戦い方も熟知されています」と1つ目の選考基準をクリアしていると説明。

 続けて「発信力は皆さまご存知の通りで全く申し分ないと思っております」と2つ目についてもクリアしていると強調。3つ目についても「日本ハムの監督をされる前にテレビ局の高校野球番組に出演や取材をされた経験がある上、少年野球の大会を主催されたり北海道に天然芝球場を建設することに尽力したり、野球のグラスルーツ(草の根運動)の活動や少年野球の育成にも熱心に取り組んでおられるということでこれ以上の適任者はいないというのが委員会メンバーで一致した評価でした」と説明。3つ全ての選考基準をクリアしつつ、短期決戦での経験もあることを選出理由に挙げていた。

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2021年12月2日のニュース