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東京ガス新人右腕・益田“感謝”の1勝 直球で押した自己最速153キロ 来年再びドラ1目指す

[ 2021年12月2日 05:30 ]

第92回都市対抗野球1回戦   東京ガス3―2ミキハウス ( 2021年12月1日    東京D )

<東京ガス・ミキハウス>5回2失点の力投を見せた東京ガス先発・益田(撮影・篠原岳夫)
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 1回戦3試合が行われた。東京ガス(東京都)はミキハウス(八尾市)に3―2で競り勝ち、2回戦進出。先発したルーキー右腕の益田武尚投手(23)が5回2安打2失点と踏ん張り、自己最速を1キロ更新する153キロを計測する力投で勝利に貢献した。

 指揮官が思い描いた姿がそこにあった。先発の右腕・益田は、初回からエンジン全開で150キロ台を連発。「真っすぐを追求して、もう一度、ドラフト1位を目指したい」と直球を磨き続けてきた男は、2回に大学時代の最速を1キロ更新する153キロを叩き出した。

 「自分のピッチングを全力でやるだけとマウンドに立った。真っすぐで押せて良いバランスで投げられた」

 3年ぶりに都市対抗に戻ってきた東京ガスは新人の益田に先発を託した。身長1メートル75の右腕が繰り出す直球はうなりを上げた。初勝利を狙うミキハウスに対し、150キロ台を17回計測するパワーピッチで5三振を奪った。

 小学校から大学まで公立を歩んだ益田にとって、人生初の全国大会だったが、5回を2安打2失点で大役を果たした。ルーキーの奮闘に27歳の右腕・臼井ら救援陣がバトンをつなぎ、4年ぶりの白星。山口太輔監督は「益田は力を全て出し切った。若い力で勝つことができて勢いが出る」とうなずいた。

 野球ができる感謝を込めた71球だ。昨年、北九州市大のエースとしてプロ注目の存在だった益田。ドラフト指名が有力視されたが、指名漏れ。父・和毅さんと同じ教師の道を目指し「1年勉強しよう」と考えたが、東京ガスは地方の逸材を見逃さなかった。「経験を積めば全国の舞台で勝てる投手になる」と見立てた山口監督はドラフトの2日後に福岡を訪れ、益田は再び白球を握ることになった。

 「(恩返しが)できたと思います。次も全力が出せるように頑張りたい」。恩返しを続けることが、ドラフト1位への近道にもなる。(柳内 遼平)

 ◇益田 武尚(ますだ・たけひさ)1998年(平10)10月6日生まれ、福岡県出身の23歳。小4で野球を始める。嘉穂時代には甲子園出場はなかったが、最速145キロを投げて注目される。北九州市大ではリーグ通算33試合で12勝9敗、防御率2.55。1メートル75、86キロ。右投げ右打ち。

 ▼巨人・脇谷亮太スカウト(益田について)大学の時から見ているが、社会人になっていろいろな面でレベルアップしている。体の強さがあるし、コーナーに投げられる制球力もある。

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