広島・床田「想像より倍以上の評価」600万円増で更改 10勝&150イニングで左のエースになる!

[ 2021年12月2日 05:30 ]

推定年俸3300万円で来季の契約を終え、2桁10勝を目標に掲げた広島・床田
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 広島の床田寛樹投手(26)が1日、広島市南区の球団事務所で交渉に臨み、600万円増の推定年俸3300万円で契約を更改した。9月の月間MVPに輝くなど、今季は後半戦に巻き返して5勝をマーク。来季は左の柱としてシーズン通しての活躍を誓い、自身初の2桁10勝と投球回数150イニング超を目標に掲げた。

 交渉時間にして約15分。600万円増の推定年俸3300万円で来季の契約を終えた床田は、緩めた表情に満足感をにじませた。終盤の投球でつかんだ手応え、さらには芽生えた自覚。それは、今までの左腕に見られなかった姿、発言だった。

 「想像よりも倍くらいの評価をしてもらえた。来季は開幕から後半戦の状態を発揮し、左(投手)を引っ張ってと言われたので、自覚を持って臨みたい」

 今季は登板16試合で5勝4敗、防御率3・19。初戦に幸先よく1勝を挙げて以降は足踏みが続き、中盤には2軍落ちを経験したものの、夏場から巻き返した。9月に月間MVPを初受賞するなど、後半戦だけで4勝をマーク。成長だった。

 「前半戦100%で投げていたものを、後半戦は最初から200%で入った。それがうまくハマッたのかな…と。ただ6試合目で落ちたので、筋持久力を鍛えています」

 直球は一定の割合で150キロを超え、威力が増した。変化球が生きるのは自明の理。オフはノースローの日を設けず、筋力トレーニングで下半身を鍛え上げる。すべては後半戦の良い感覚を維持し、投球パフォーマンスを持続させるためだ。

 「後半戦は結構つかんだ感じがあった。それを忘れないように。むしろ、もっと上積みさせたい。先発なら2桁勝利と規定投球回数は達成したいので」

 左腕投手陣をけん引し、一本立ちを誓う来季の目標。150イニングについては「いきたいけど、今のレベルではキツいかな。少しずつレベルアップして頑張りたい」と足もとを見つめた。ただ、19年には139回2/3を投げた実績がある。十分に達成可能な数字だろう。

 「昨季も今季も前半戦がダメで、後半戦に少し盛り返した感じ。(来季は)開幕から自分のボールが投げられるように、オフにしっかりやりたい」

 投げてみないと分からない…から、計算できる投手へ。6年目の躍進が楽しみだ。(江尾 卓也)

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