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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】私のハートに火を付けた情熱の一杯

[ 2016年9月7日 05:30 ]

火柱を上げて作られる「メキシコの情熱」にうっとり
Photo By スポニチ

 東京・大森の喫茶店で燃えるコーヒーを見つけました。立ち上る炎と香りに魅せられて、マナミの心はすっかりわしづかみにされました。サプライズの演出にもなる一杯。秋の夜長に大切な人と味わうのにピッタリです。

 JR大森駅近くの「珈琲亭 ルアン」。ここでその一杯はいただけます。

 ガラスのコップから炎が立ち上り、青い光を放ちながら揺らめきます。思い出すのは小学生時代のキャンプファイア。頬に感じる暖かさとともに、テキーラとコーヒーの芳醇(ほうじゅん)な香りに包まれ、ワクワクしてきます。

 このコーヒーは「メキシコの情熱」(720円)。火にかけたテキーラをザラメが入ったグラスに注ぎ、火柱が上がった後、コーヒーを入れていきます。マスターの宮沢孝昌さん(51)のお父さんが開店した1974年(昭49)当時から同じ作り方で提供しています。

 深煎(い)りのフレンチローストで、コーヒー好きにはたまらない苦みとコクを感じさせながら、飲んでみると、甘さは控えめで、意外なことにとてもさっぱり。添えてある生のオレンジも風味を加えます。元々コーヒーとテキーラはカクテルがあるように相性が抜群。香りと味を十分に楽しめます。

 コーヒーのお供には、タマゴサンド(520円)がピッタリ。常連さんが「タマサン」と呼んで親しんでいる人気メニューです。関東ではゆでタマゴをつぶしてマヨネーズであえたサンドイッチが多いけれど、ここの「タマサン」は薄焼きにしたタマゴなんです。

 しっとりしたタマゴ焼きとフワフワのパンのハーモニー。からしマヨネーズがアクセントにもなっています。懐かしい手作りの味がします。

 ピザトースト(520円)もお薦め。柔らかくなるまで丁寧に炒めたタマネギの甘さとトマトソースの酸味がピッタリ。カリッと焼いたパンの香ばしさと甘みが絶妙です。

 秋風が吹き始めると、炎の暖かさをより感じるようになります。秋の夜長に恋人と燃えるコーヒーを頼んでみると、あなたの温かさも伝わりそうですね。夫婦の記念日や誕生日にも喜ばれるサプライズになりそう。マナミも一緒に楽しめる誰かと来たいなあってハートに火が付きました。
 
 ≪朝も夜も大満足≫ 「ルアン」は朝から大人気。モーニングサービスの提供は午前7時半から午後1時までのロングタイム。バターとジャムが添えられたトーストとゆでタマゴが、創業当時から大切に使ってきた銀色のトレーで出てきます。1番人気のブレンドコーヒー(420円)でモーニングを頼むと、計520円でOK。

 トーストは近所のパン屋さんの焼きたてなのでフワフワ。素敵なエッグスタンドは特別な感じがします。エレガントな食器で食べるだけで、こんなに気分も違うんですね。

 ◇珈琲亭ルアン 1971年(昭46)に開店した純喫茶をもとに、74年に現在のメニューとほぼ同じコーヒー専門店としてオープン。バラの形の生クリームにロイヤルミルクティーを注ぐ「ベルサイユのバラ」(600円)も珍しい。ケーキではミルクレープ(420円)が人気。ケーキセットにするとブレンドコーヒーが50円引き。東京都大田区大森北1の36の2。大森駅東口徒歩3分=(電)03(3761)6077。午前7時~午後8時。日曜、祝日午前7時30分~午後6時。木曜定休。

 ≪朝から気楽に味わえる絶品「パクチーうどん」≫大森駅西口を出てすぐの立ち食いそば店「麦の城」(東京都大田区山王2の2の11)は、ガラス張りで明るい店内は女性も入りやすい。「こく旨(うま)パクチーうどん」(580円)がお薦め。パクチーが大好きなので、丼にたっぷり載っているだけで最高!!昆布だしの利いた関西風のスープがパクチーの風味を引き立てています。午前6時30分からの営業のため「朝からパクチーを食べられるのがうれしい」と足を運ぶお客さんも多いとか。平日は午後11時30分までやっているので、一杯飲んだ後の締めの一杯にもおすすめ。
 
 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日、山形県生まれの32歳。TBS「せいせいするほど、愛してる」(火曜後10・00)に出演中。来年1月公開の映画「破門」で愛人役を演じる。1メートル68、B86、W60、H88。

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