×

旅・グルメ・健康

【だから元気!】舘ひろし 自由気まま無理せずストレスためず“いいかげん”男

[ 2018年9月7日 12:00 ]

いい加減な生活が若さの秘けつと語る舘ひろし(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 まさに「ダンディー」という言葉が似合う俳優・舘ひろし(68)。そのスマートな立ち居振る舞い、漂う男の色気は、還暦をとうに過ぎたとは思えないほど。あふれ出る若々しさの源にあるのは「自由奔放」「いいかげんさ」。ストイックな体力づくりや食事制限は断固拒否。乗馬にゴルフ、一日20杯の“超アメリカンコーヒー”を飲みながら、日々の生活を楽しむのが舘流だ。

 自由が好きですね。ストイックじゃないんですよ。自由奔放、天衣無縫、やりたい放題(笑い)。体のケアなんて全くしません。ジムに行ったりするのは大嫌い。運動はしてますけど、別に“健康のため”というのではなく、自分が夢中になっていることが大事だと思うんです。

 今は乗馬とゴルフ。乗馬を本格的に始めたのは2000年ごろ。「21世紀の石原裕次郎を探せ」という石原プロのオーディションで若い俳優が入ってきた時に、全員に乗馬をさせたんです。で、僕も一緒に。それまでも馬には乗っていたんですけど、正しい乗馬をしたかった。乗れている人と乗れていない人は映像ですぐに分かりますから。当時は週1回通っていました。今はそこまで行けませんが、乗馬は体幹が鍛えられますね。

 馬が思い通りに動いた時は楽しい。人馬一体というところまではいってないと思いますが、そこに向かって進んでいく過程も楽しい。乗り手を認めさせる。自分が思う形で馬に乗れた時は本当に気持ちいいです。

 あとはゴルフ。最近は暑すぎてカートに乗ることもありますが、いつもは歩いて18ホール回ります。今、スイングを改造中なので練習場にもよく行きます。もっと腰を切ってスイングするよう大きく変えているつもりなんですが、人から見ると、あまり変わってないと(笑い)。飛距離はドライバーで230、240ヤードくらい。スコアはハーフどちらかで30台が出ますね。ベストスコアは71。今も乗馬、ゴルフができる体力を持てていることはうれしいですね。

 食事に関しては、好きなものを好きなだけ食べてます。食事制限は全くしない。むちゃくちゃです(笑い)。ハンバーガーとか、ジャンクフードも好きですし、実は甘党。昼食後は何か甘い物を食べないと落ち着かない。大福だったり、ケーキだったり。アイスクリームも大好き。しかもバーのやつ。よくあるじゃないですか。安くて、棒に「当たり」とか出る。ああいうのがおいしい。

 コーヒーも好きで一日に20杯くらい飲みます。昔からアメリカン。ふつう豆とお湯が1対1だとしたら、3倍くらい薄めて淹(い)れる。僕はジャブジャブ飲みますから、それぐらいがちょうどいい。昔、ドラマで一緒になった吉田栄作には「味も香りもないコーヒー」と言われましたけどね(笑い)。冷たいものは基本的に夏でも飲まないので、コーヒーメーカーを持ち歩く。人にも振る舞うとすぐなくなっちゃうから。

 運動も食事も自由気ままですが、無理せず、なるべくストレスをためず、いいかげんに生きていくことって大事ですよ。世の中プレッシャーだらけですから。それを僕は渡(哲也)から教わった。「ひろし、芝居なんて、いいかげんでいいんだよ」って、いつも渡が言うんですね。でも、ホントにいいかげんにやってるかというとね、人ってどこかでやっぱりちゃんと頑張っているんですよ。悪い意味の「いいかげん」じゃなくて“良い加減”がいいんじゃないでしょうか。それが舘ひろし流?ハハハ、そうかもしれませんね。

 ≪子供番組×セクシーボイスの絶妙コラボも“いいかげん”≫舘にとって13年ぶりのオリジナルシングル「ビバ!ビバ!バンビーナ」が19日にリリースされる。CS放送・チャンネル銀河で放送中の子供向け番組「パニパニパイナ!」(日曜前7・00)のエンディング曲。作詞を阿木燿子(73)、作曲を宇崎竜童(72)が手掛けた。これまで数々の名曲を生み出してきたヒットメーカーコンビの作品だけに、舘は「お二人が作ったのなら、そりゃ歌うでしょう」とオファーを快諾。子供番組向けの曲に対する抵抗感は「全くなかった」と言い「詞が凄くいい。大人っぽい。宇崎さん、阿木さんの世界がありますね」と気に入っている。軽快なリズム、子供たちへのメッセージ的な歌詞、舘のセクシーボイス。この絶妙なコラボは大きな話題になりそうだ。

 ◆舘 ひろし(たち・ひろし)1950年(昭25)3月31日生まれ、名古屋市出身の68歳。75年にオートバイチーム「クールス」を結成後レコードデビュー。翌年に映画「暴力教室」で俳優デビュー。83年に石原プロモーション入社。「西部警察」シリーズや「あぶない刑事」シリーズなど代表作は多数。今年6月公開の主演映画「終わった人」では、定年を迎えた元銀行員を好演し、第42回モントリオール世界映画祭で最優秀男優賞を受賞。1メートル79、68キロ。血液型A。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る