堀ちえみ 舌がん乗り越え念願ステージへ「歌えるなんて思ってもいなかった…感無量です」会見で涙

[ 2022年10月27日 23:11 ]

デビュー40周年記念ライブの会見を行った堀ちえみ。会見中「感無量」と涙ぐみ…
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 歌手の堀ちえみ(55)が27日、来年2月15日に東京・かつしかシンフォニーヒルズなどで開催するデビュー40周年記念ライブの会見に出席した。

 舌がんや食道がんを乗り越えて実現する悲願のステージ。「危ないと思っていた。歌えるなんて思ってもいなかった。こういう姿を想像していなかったので感無量です」と大きな瞳から涙を流し、一言一言をかみしめるように言葉を紡いだ。

 19年、舌がんのステージ4を宣告された。舌の6割を切除し、太腿の皮膚を移植して舌を再建する11時間にも及ぶ大手術を乗り越えた。「もう一度歌いたい」。その一心でリハビリやボイストレーニングに励んできた。

 再建した舌の可動域に合わせ、1文字を発言する練習から始まった。単語、1文、1枚の紙に書かれた文章と徐々に話せる量を増やしていった。「まるで外国語を習得するようでした」と壮絶なトレーニングの日々を振り返った。

 20年に行われた本紙のインタビューでも「デビュー40周年の時にコンサートをするのが夢」と語っていた。同期で親友の松本伊代(57)のライブからも刺激を受けたといい「私もキラキラしたい。水を得た魚のようにピチピチと自由に泳ぎ回れたら」とステージにかける思いを明かした。

 コンサートでは、リリースしたシングル20曲を全てフルコーラスで歌唱する予定。この日も代表曲「リ・ボ・ン」を1フレーズ披露し、報道陣をうならせた。楽曲にちなみ「リボーン(生まれ変わった)した私を見てください」と呼びかけた。

 【経過】
 ▼18年夏 舌の裏側に口内炎のようなものができる
 ▼19年1月21日 症状が悪化し大学病院へ。「悪性の舌がんの可能性が高い」と宣告
 ▼2月4日 舌がんと診断。左首のリンパ節にも転移
 ▼同19日 ブログで舌がんを公表
 ▼同22日 病院で11時間の手術。左首のリンパ節を摘出、舌の6割を切除し太腿の皮膚を移植して舌を再建
 ▼3月8日 担当医が「手術でがんは全て取り切れた」と説明
 ▼4月15日 ステージ1の食道がんが見つかったと公表。舌がんの転移や再発ではない
 ▼同16日 腫瘍を取り除く手術。ステージ0の初期がんと判明
 ▼10月20日 著書「Stage For~舌がん“ステージ4”から希望のステージへ」の発売記念サイン会
 ▼20年1月7日 テレビ朝日「徹子の部屋」で仕事復帰。術後初の肉声を披露
 ▼8月23日 日本テレビ「24時間テレビ」で術後初歌唱。代表曲「リ・ボ・ン」を歌唱
 ▼22年10月20日 デビュー40周年記念ライブを開催すると発表

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