服部五段 新人王戦第2局に勝利し1勝1敗 対局数、勝数1位を維持 1勝1敗の王将リーグへも初参戦中

[ 2022年10月24日 17:51 ]

黒田尭之五段に勝利し、新人王戦決勝3番勝負を1勝1敗のタイとした服部慎一郎五段
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 将棋の服部慎一郎五段(23)は24日、大阪・関西将棋会館で黒田尭之五段(26)との新人王戦決勝3番勝負第2局に臨み、服部が126手で制して1勝1敗のタイに戻した。3番勝負の決着は11月1日、同会館での第3局に持ち越された。

 対局は先手黒田の三間飛車へ進んだ。相穴熊の堅陣を敷き合い、お互いに飛車を成った後、黒田が打ち込んだ角で服部金を削った。服部も馬斬りから攻め込み、再度の角打ち。

 相穴熊特有の消耗戦の中、黒田が金の両獲りに打ち込んだ角で、タダだが服部王から遠ざかる金ではなく、ひも付きだが服部王から近い方を獲った決断が疑問だったようだ。速度計算が分かりやすくなった。金駒の豊富な服部が削られた自陣を丹念に修復し、優勢を拡大していった。

 「一つ返すことができてホッとしている」

 昨年度の加古川青流戦に続く棋戦優勝を目指す服部は、今年度の成績を32勝9敗の勝率・780とした。対局数、勝数ランキングはともに全棋士中1位。初参戦する本社主催・第72期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグも1勝1敗で3戦全勝の羽生善治九段(52)を追っている。好成績と背中合わせの対局過多が気がかりだが、「普段と変わらずいつも通りと心掛けている。体調だけは崩さないよう気をつけています」。王将リーグは28日、近藤誠也七段(26)との3回戦を迎える。

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2022年10月24日のニュース