「鎌倉殿の13人」義村の“罠”を見抜いた巴御前“一味神水”ネット反響「流石」「大切な人を守る想い」

[ 2022年10月24日 08:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第40話。巴御前(秋元才加)に起請文を要求され、一致団結の儀式「一味神水(いちみしんすい)」に臨む三浦義村(山本耕史・中央)八田知家(市原隼人)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は23日、第40話のオンエア。一致団結の儀式「一味神水(いちみしんすい)」がSNS上の話題を集めた。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第40話は「罠と罠」。後鳥羽上皇(尾上松也)は閑院内裏の修復を計画。鎌倉に請け負わすという藤原兼子(シルビア・グラブ)の進言に心躍り、慈円(山寺宏一)とともに笑みを浮かべる。京から知らせが届き、鎌倉の御家人たちは重い負担に反発。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)からも慕われる和田義盛(横田栄司)が旗頭となり、八田知家(市原隼人)らが集う状況を、北条義時(小栗)は苦々しく思っていた。そんな中、信濃で一つの事件が起こり…という展開。

 その事件とは、義時暗殺を計画した「泉親衡の乱」。関わった者の中に、義盛の息子、四男・和田義直(内藤正記)と五男・和田義重 (林雄大)、甥・和田胤長(細川岳)がいた。これに乗じ、義時は和田滅亡を謀る。

 実朝と政子(小池栄子)が奔走・説得し、義時と義盛は手打ち。戦は回避されたはずだったが…。

 義盛は実朝に双六に誘われる。父の帰りが遅いことに、三男・朝比奈義秀(栄信)らは北条の罠だと疑念を抱き、御所に攻め入ると決断。巴御前(秋元才加)は義盛を裏切らぬようにと、三浦義村(山本耕史)たちに起請文を要求した。

 そして「一味神水」。起請文を焼き、その灰を神前に供えた水(神水、神酒)に入れて飲む儀式。「一味同心」を誓い合った。義村が北条に寝返るつもりなのを、巴御前は見抜いていた。

 義時はトウ(山本千尋)に「和田の館にいる平六に、引き上げるよう伝えよ」と命じたが、時既に遅し。御所にいる父を救うべく、四男・義直が先発隊を率いて出陣。知家は「寝返る手はなくなった」、義村は「小四郎、すまん」と覚悟を決めた。

 義時は1人、双六に興じる。「建暦3年5月2日、鎌倉最大の激戦である和田合戦、勃発」(語り・長澤まさみ)――。

 インターネット上には「この時代、『(起請文は)破いちまえばいいんですよ!』などと神仏を恐れぬ物言いができるのは和田義盛くらいなのだ」「ここで起請文を書かせるの、さすが巴御前だなと」「三浦義村に起請文を書けと迫る巴。全く信用していないのだよね。巴は人を見る目がある。このドラマの巴御前は天晴れな女性に描かれていて好きだ」「巴御前の平六を見る目wそうだった、口説かれたことあるもんねw」「義仲、義高のことを忘れていないからこその起請文要求。細かい描写はなくとも伝わる、大切な人を守るという巴御前の強い想い」などの声が続出。反響を呼んだ。

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