ソフトB・大関に開幕任せた!強いメンタルに野手陣も“太鼓判” 今宮「いい度胸を持っているのが良さ」

[ 2023年3月31日 05:01 ]

グラウンドに現れた謎のキャラクター(左)と笑顔を見せる大関(撮影・岡田 丈靖)
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 大関の精神ならば初の大役も問題なし――。ソフトバンクは31日、ペイペイドームでロッテとのリーグ開幕戦を迎える。大関友久投手(25)が自身初、育成出身左腕でも球団初の開幕投手を務める。30日に最終調整し、藤本博史監督(59)を含む首脳陣、主力選手の全員が相次いで図太さと能力を高く評価。チーム3年ぶりのV奪還へ。開幕星に向けて、左腕に太鼓判を押した。

 大関に任せておけば、連勝街道は自然と始まる。そんな空気が、開幕直前のペイペイドームに充満していた。ロッテ戦の通算成績は6試合で2勝0敗、防御率1・11。抜群の相性とオフからの仕上がりの早さを評価され、初の大役を託された。この日の最終調整後、相手の印象、手応えともに良好と話した。

 「去年から抑えられているし、いいイメージ。走者を出さなければ(ゼロに)抑えられると思う。オープン戦から制球できていて凄くいい。一発目は長いイニングをいきたい」

 歓声も復活する真っさらのマウンドに万全で挑む。オープン戦3試合に登板し15奪三振、防御率1・29。最終登板となった24日の広島戦は、5回無安打6三振零封。藤本監督も左腕のメンタル、大舞台での適性に太鼓判を押した。「このあいだから完璧やし、どっちか言うたら闘争心とかを見せないタイプ。淡々としているので開幕には向いている」と笑った。

 野手の主力陣も、大関の自信を後押しする。今宮選手会長は“ゾーン”に突入する左腕の集中力を評価する。「(遊撃守備中)どんな声かけをしても、反応ないし自分の世界に入れる。いい度胸を持っているのが良さなので、しっかり助けていくだけです」と信頼を寄せた。主将2年目の柳田も、メジャーに移籍した昨季までのエース右腕の名前を挙げ、守って安心の存在感を主張した。

 「いいピッチャーですよ。千賀が“いいピッチャー”と言っていた。なのでいい投手でしょう」と新エース候補を見た。

 宮崎キャンプ中の2月21日に開幕投手を通達され、ロッテ戦まで準備してきた。「足がふわふわしています」と言うが不安払拭のために聞き込みも終えている。「和田さん、ナオ(東浜)さん、石川さん。先輩方に“開幕はどんな感じですか?”と聞いた」。大関の努力を知っている仲間は、口をそろえたという。「“まあ、大丈夫と思うよ”と。安心させてもらいました」。開幕戦は17年からチーム6連勝中。2年目の「藤本政権」は、育成出身左腕として球団初の開幕星から、V奪回が始まる。(井上 満夫) 

《謎の新キャラが登場》
 開幕を控えたペイペイドームに、ソフトバンクの謎の新キャラクターが登場した。一見すると豚のようで、学生服風の黒いマント?をまとった姿。球団公式ツイッターの動画には、金髪リーゼントヘアーの前髪を突然伸ばし、驚いた柳田が「参りました」と一礼する場面もあった。

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2023年3月31日のニュース