お見事だ!オリ・舜平大 初陣の開幕投手で6回途中1失点の好投 直球でぐいぐい押す剛腕スタイル!

[ 2023年3月31日 19:55 ]

パ・リーグ   オリックスー西武 ( 2023年3月31日    ベルーナD )

<西・オ(1)>先発する山下 (撮影・白鳥 佳樹)
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 オリックスの高卒3年目・山下舜平大投手(20)が31日の西武戦(ベルーナドーム)で開幕投手を務め、6回途中まで好投する上々のデビューを飾った。

 初回の初球はいきなり155キロ。外崎の打席では156キロもマークするなど冷静かつ豪快にプロでの第一歩を刻んだ。カーブ、フォークを織り交ぜながらも、初回は12球中11球が直球といったように、基本は直球が大半。MAX158キロの最大の武器を、捕手の森に投げ込んだ。4回からは変化球主体の配球に組み替えたが、3回までは31球中25球が直球というスタイルで押し込んだ。

 3回には2つの暴投で三塁まで走者を進められたが、最後はマキノンを左飛。4回に栗山の適時打で先制点は失うものの、最少失点で切り抜けるなど好投を続けた。5回までに7奪三振の快投だった。

 6回1死から外崎に中前打を浴びたところで降板となったが、84球の見事な初登板。2番手・宇田川がピンチをしのぎ、山下は5回1/3を4安打1失点となった。

 1軍初出場初登板となる投手の抜てきは球団では阪急時代の54年梶本隆夫以来69年ぶりで、2年目以降の投手では50年の2リーグ制以降、プロ野球初となった。中嶋監督はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)帰りの山本や実績ある山岡らを起用する選択肢もある中で、「早くから決めていた」と抜てきの胸中を明かしていた。

 山下は登板後に、球団を通じて談話を発表。「1軍のマウンドで、特にビジターで投げるのはとても雰囲気があったんですが、ここまでオープン戦でやってきたことを出すだけだと思って、マウンドに上がっていました。イニングを投げ切れなかったところや、タイムリーを打たれてしまったの初球の入り方という部分は改善していかなければいけませんが、途中からストレートの使い方を修正していけたところはよかったですし、そういった部分を次にいかしていきたいです」と語った。

 ◇山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身の20歳。福岡大大濠(福岡)では1年秋からベンチ入りし、3年夏は福岡県代替大会の地区準優勝。20年ドラフト1位でオリックス入団。1軍登板はなく、2軍通算26試合4勝11敗、防御率4.72。1メートル90、98キロ。右投げ右打ち。

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